ウニは、日本人の多くが好みます。
甘くてとろけるような独特の食感が人気の理由です。
ここでは、ウニの旬・保存方法・栄養・種類などについてご紹介します。
ウニとは何か?
ウニとは、ウニ綱に分類される棘皮(きょくひ)動物の総称のことです。漢字では、「海胆」「海栗」と書きます。
「雲丹」という漢字があてられることがありますが、この場合ウニを加工した食品のことを意味します。
ウニは、浅瀬の岩場から深海まで世界のいろいろな場所に生息しています。
約870種類のウニがいると言われています。
日本には100種類以上がいます。
日本のウニの消費量は世界一で、海外からも輸入しています。
国内では、水揚げの約半分が北海道です。
エゾバフンウニやキタムラサキウニが有名です。
他には、岩手県・宮城県・青森県といった東北地方や長崎県・鹿児島県といった九州地方も産地として知られています。
食べているのはオレンジ色の生殖巣(オスなら精巣、メスなら卵巣)です。
身が形を保っていて、色鮮やかなものが新鮮です。
ウニは、産卵期直前が食べ頃であると言われています。
産卵期になると、やや苦味が強くなるためです。
ウニは、オスとメスを外見から判断するのは難しいです。
生殖巣の色で見分けます。
オスの精巣は赤色が強く、メスの卵巣は黄色が強いです。
しかし、素人が見分けるのは簡単ではないと言われています。
ウニの種類
よく食べられるウニには、次のような種類のものがあります。- エゾバフンウニ
- バフンウニ
- ムラサキウニ
- キタムラサキウニ
- アカウニ
主に市場に出回っているのは、エゾバフンウニとキタムラサキウニです。
ウニの栄養・効能
ビタミンB2やβ-カロテンには抗酸化作用や粘膜を丈夫にする作用があるので、風邪の予防になります。葉酸も含まれていて、貧血の予防や動脈硬化の予防に期待が持てます。
グリシンやアラニンなどのアミノ酸が甘味のもとになっています。
ウニの主な成分(可食部100gあたり)
- カリウム:340mg
- ビタミンA(β-カロテン):650μg
- ビタミンE:3.6mg
- ビタミンB2:0.44mg
- 葉酸:360μg
ウニの旬
ウニの旬は一般的には夏(6~8月)です。この時期に獲るウニは品質がよいです。
ただし、ウニは年間を通して獲ることが可能です。
そのため、ウニの種類や産地によって旬が異なります。
おいしく食べたいのなら、ウニの種類や産地ごとの旬を事前に調べてから購入する必要があります。
ウニの食べ方
ウニを裏返して、口に沿って丸く包丁を入れていきます。そうすれば、口の部分が外せます。
その後、ウニを包丁で半分に切ります。
ウニは生で食べるのが一般的です。
味噌汁に入れてもおいしいです。
ウニのアミノ酸とみそのアミノ酸のダブル効果で味がよくなります。
栄養効果も抜群です。
パスタやソースなどに和えて食べられることも多いです。
ウニの保存方法
パックなどに入った生ウニは、海水と同じくらいの濃度の塩水に浸けて冷蔵保存します。保存期間は賞味期限を参考にするとよいです。
ただ、できれば2~3日以内に食べた方がよいです。
ウニは、冷凍保存しない方がよいです。
解凍時に溶けてしまうためです。
どうしても冷凍保存したい時は、加熱してウニソースなどにしておくことをおすすめします。
冷凍保存した場合でも、長期の保存はおすすめしません。
風味や味が落ちてしまうためです。
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