いくらは、多くの日本人が好きな食材の1つです。
しかし、いくらについて詳しく知る人は意外と少ないです。
ここでは、いくらの旬・保存方法・選び方・食べ方などについてご紹介します。
いくらとは何か
いくらとは、サケやマスなどサケ科の魚卵のことです。筋子の卵巣膜を取り除いて、成熟卵を1粒ずつバラバラに分けて塩漬けにしたものです。
いくらはロシア語です。
いくらと筋子の違い
筋子とは、卵巣膜でつながった状態の卵のことです。卵がバラにバラになるといくらになります。
一般的には塩漬けされています。
主な栄養分はいくらと同じです。
そのため、いくらに当てはまることは筋子にもほぼ当てはまります。
いくらの栄養と成分表示
いくらは、ビタミンB群・Dが豊富です。シスチンという含硫アミノ酸とビタミンEが肌や髪を健康に保ってくれます。
コレステロールが多いですが、DHAやEPAが悪玉コレステロール値を下げてくれます。
紫外線によるシミやシワの発生・炎症を防ぐアスタキサンチンや貧血を予防するビタミンB12も含まれています。
いくらの主な成分(100g当たり)
- たんぱく質 32.6g
- ビタミンD 44.0μg
- ビタミンE 9.1mg
- ビタミンB12 47.3μg
- 銅 0.76mg
いくらの選び方
いくらの選び方についてご紹介します。表面にツヤやハリがあって弾力性のあるものがおすすめです。
色鮮やかで粒がはっきりしているものがよいです。
いくらの旬の時期は?北海道は?
いくらの旬は9~11月頃です。鮭が産卵する時期は秋なので、いくらの旬もこの時期になります。
いくらの旬は全部同じかと言われれば、地域によって若干のズレがあります。
いくらの最大の産地である北海道では、8月下旬から鮭の水揚げが始まります。
そのため、いくらの旬は9月からとなります。
一方、いくらの産地として知られる宮城県や新潟県では、北海道よりも遅い10月下旬からとなっています。
では、旬の時期でないといくらを食べることができないのかと言われればそのようなことはありません。
どの時期に寿司屋やスーパーに行ってもいくらはあります。
ただし、旬の時期のいくらと比べると、味や風味などが落ちます。
味の濃厚さやプリプリの食感が楽しめません。
いくらの食べ合わせ
いくらは塩分が多いので、ほうれん草やカボチャなどのカリウムを含む食品と一緒に食べるとよいです。カリウムには、塩分を体外に排出する働きがあるためです。
特に、塩分の取り過ぎを気にしている人におすすめの食べ方です。
いくらは大根と食べ合わせがよいです。
ダイコンには、ビタミンCと食物繊維が含まれています。
これにより、アンチエイジング効果が見込めます。
実は、ダイコンにはカリウムも多く含まれています。
いくらとワインは相性が悪いので注意が必要です。
同時に食べると、生臭く感じることがあります。
いくらの食べ方
いくらのもっともおすすめの食べ方は醤油漬けです。プリプリの食感も楽しめる上においしいです。
生筋子が手に入ったのであれば、醤油漬けにチャレンジしてみるとよいです。
塩漬けや味噌漬けも人気があります。
他には、お寿司やいくら丼も有名です。
パスタに使われることも多いです。
いくらの保存方法と保存期間
いくらの保存方法についてご紹介します。密閉容器に入れて、冷蔵庫に入れます。
酒と醤油に漬けてもOKです。
冷蔵なら約1週間保存できます。
密閉容器に入れて、冷凍庫に入れることも可能です。
冷凍なら約2ヵ月保存できます。
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