クルマエビ(車海老)は、非常に食味がよいため、エビの中でも人気が高いです。
イセエビと並んで高級食材の1つに挙げられています。
ここでは、クルマエビの旬・保存方法・栄養・食べ方などについてご紹介します。
クルマエビとは
クルマエビは、十脚目クルマエビ科に属するエビです。地域によっては、ホンエビ、マエビ(全国)、ハルエビ(石川県)などと呼ばれることがあります。
クルマエビはサイズによって呼び名が異なります。
- サイマキ・・・10cmまでの稚エビ
- マキ・・・15cmぐらいまで
- クルマ・・・20cmぐらいまで
- オオグルマ・・20cm以上
クルマエビは、日本では北海道南部より南の沿岸に生息しています。
主に内湾や汽水域の砂泥底にいます。
朝鮮半島や中国、東南アジアなどの沿岸でも見られます。
体長は15cmほどになります。
最大では30cmを超える個体もいます。
メスの方がオスよりも大きくなります。
縞模様が鮮明で、褐色の横縞が入っています。
日中は砂泥に潜っていますが、夜になるとエサを探して動き回ります。
西日本では養殖が行われています。
クルマエビは需要が高いため、輸入も行われています。
天然ものは高級食材となっています。
クルマエビの選び方
生のクルマエビは、頭が黒ずんでいないものを選びます。身がしっかり詰まっていて透けているものがおすすめです。
冷凍は、頭が胴にしっかり付いていて殻のツヤがよいものがよいです。
クルマエビの栄養
クルマエビは高タンパクで低脂肪です。ダイエットにぴったりの食材です。
DHAは、動脈硬化や痴呆症の予防に役立ちます。
EPAは、心筋梗塞や脳血栓などに効果があると言われています。
タウリンは、網膜の改善の働きがあります。
頭や殻には、カルシウムやキチンが含まれています。
カルシウムは骨粗しょう症の予防、キチンは便秘や冷え性に効きます。
また、殻には赤い色素成分であるアスタキサンチンも含まれています。
アスタキサンチンには強い抗酸化作用があり、発がんを抑制します。
クルマエビの主な成分(100g当たり)
- たんぱく質 21.6g
- 脂質 0.6g
- カルシウム 41mg
- 鉄 0.7mg
- ビタミンA(β-カロチン) 49μg
- ビタミンB1 0.11mg
- ビタミンB2 0.06mg
クルマエビの旬と産卵期
クルマエビの旬は晩秋~冬です。11~2月に食べるとおいしいです。
水温が下がると、クルマエビの甘味が増していきます。
クルマエビは夏~秋にかけて産卵します。
8~10月ぐらいです。
メスは抱卵しないですぐに放ってしまいます。
クルマエビの食べ方と食べ合わせ
クルマエビは、甘味が強くておいしいです。そのため、刺身や寿司ネタで食べるのがおすすめです。
天ぷらは定番料理の1つです。
プリップリッの食感を楽しめます。
塩焼きも人気の料理です。
1匹丸ごと焼かれたクルマエビは、香ばしいニオイがして絶品です。
シイタケのβ-グルカンと一緒に摂ると、コレステロールの低下につながります。
チーズのカルシウムと共に獲ると、脂肪の分解力が上がります。
クルマエビの保存方法
クルマエビを冷蔵で保存する場合は、きれいに洗った後、ラップに包んで冷蔵庫に入れます。その日に食べないのなら冷凍保存がおすすめです。
冷凍する場合は、タッパーにクルマエビと水を入れます。
これをそのまま冷凍します。
また、殻はむかずに、ビニール袋に入れて冷凍してもよいです。
空気をしっかり抜いておくのがコツです。
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