イセエビ(伊勢海老)と言えば、高級というイメージが強いです。
自宅で食べる機会はほとんどありません。
そのためもあってか、イセエビについては知らないことが多いです。
ここでは、イセエビの旬の時期・保存方法・栄養素・食べ方などについてご紹介します。
イセエビとは
イセエビは、エビ上目イセエビ下目イセエビ科に属するエビです。
地域によっては、外房イセエビ(千葉県)、志摩海老(三重県)、鎌倉海老(神奈川県産)などと呼ばれます。
イセエビは、お祝いの席に欠かせない縁起のよいエビです。
結婚式などで出されるエビの多くは、アフリカミナミイセエビです。
イセエビは、房総半島以南の太平洋沿岸の浅い岩礁帯に生息しています。
台湾や朝鮮半島南部でも見られます。
主な産地は三重県、千葉県、和歌山県、静岡県などです。
イセエビの体長は20~30cmになります。
最大で体長40cmほどにもなる個体がいます。
日中は岩の穴に潜り込んでいます。
夜になると、エサを求めて動き回ります。
貝類や甲殻類などを食べる肉食です。
イセエビの選び方
イセエビは、活きがよくて元気なものを選びます。
殻の赤色が鮮やかで、ヒゲや足が傷ついていないものがおすすめです。
重量感があって殻が硬いものがよいです。
イセエビの栄養素
イセエビは高タンパク・低脂肪です。タウリンが豊富で、肝臓の働きの強化やコレステロールの低下に役立ちます。
ビタミンEは、動脈硬化の予防が期待できます。
赤い色素であるアスタキサンチンは、発がんの予防や血液をサラサラにする効果があります。
ワタには、ビタミンやミネラルが多く含まれています。
イセエビの主な成分(100g当たり)
- たんぱく質 20.9g
- 脂質 20.9g
- カルシウム 37mg
- ビタミンE 3.8mg
イセエビの旬の時期と産卵時期
イセエビの旬の時期は秋~冬です。
11~3月がおすすめです。
イセエビの産卵時期は初夏~夏です。
この時期は資源保護のため、禁漁となっています。
地域によって、時期は若干異なります。
漁期の解禁日から食べることができます。
ただ、産卵後すぐの個体は身入りが完全ではありません。
そのため、旬は秋~冬となるのです。
この時期ぐらいから内子が入り出します。
イセエビの食べ方と食べ合わせ
イセエビの味はやや淡泊ですが、甘味があっておいしいです。
プリッとした食感も楽しめる刺身がおすすめです。
定番の天ぷらやフライも絶品です。
味噌汁に入れることもあります。
ハクサイのビタミンCと一緒に摂ると、免疫力の増強につながります。
また、トマトのリコピンや豆腐のタンパク質と共に食べると、動脈硬化の予防が期待できます。
イセエビの保存方法
イセエを冷蔵保存する場合、まず水できれいに洗います。おがくずはすべて洗い落とします。
洗い終わったら、容器にイセエビと氷水を入れます。
これを冷蔵します。
できるだけ早く食べるようにします。
イセエビを冷凍保存する場合も、冷蔵同様にきれいに洗います。
洗い終われば、イセエビを氷水の中に浸けます。
その後、湿らせた新聞でイセエビを巻き、ラップで包みます。
あるいは、イセエビを寝かせた容器に浸かるぐらいの水を入れます。
それを冷凍庫で凍らせます。
冷凍すれば、1ヵ月ほど保存できます。
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