生やフライにして食べるとおいしい牡蠣。
私たちが食べている牡蠣には、いくつかの種類があります。
ここでは、牡蠣の旬・保存方法・栄養・食べ方などについてご紹介します。
目次
牡蠣とは
牡蠣は、カキ目イタボガキ科とベッコウガキ科に分類される二枚貝の総称のことです。つまり、牡蠣は1種類ではなく、いろいろな種類のものがいます。
食用として知られているのが、真牡蠣(マガキ)、岩牡蠣(イワガキ)、スミノエガキ、シカメガキ、イタボガキ、ヨーロッパヒラガキなどです。
中でも、日本でたくさん獲れて流通しているのは真牡蠣と岩牡蠣です。
牡蠣の漁獲量についてみていきます。
日本で、牡蠣の漁獲量がもっとも多いのは広島県です。
国内シェアは約60%です。
2番目に多いのは、約14%の宮城県です
3番目は、約8%で岡山県が続いています。
これら3県で80%を超えています。
3県には数では劣りますが、他にもいろいろな県で獲ることができます。
牡蠣の種類と特徴
食用になっている真牡蠣、岩牡蠣、スミノエガキ、シカメガキ、イタボガキ、ヨーロッパヒラガキの6つの牡蠣の特徴についてご紹介します。真牡蠣
真牡蠣は、もっとも一般的な種です。岩牡蠣
岩牡蠣は、たくさん流通する人気の高い種です。スミノエガキ
スミノエガキは、有明海沿岸に生息しています。有明海固有種のため、数が少ないです。
そのため、市場にはほとんど流通しません。
味についての評価は高いです。
旬:冬~春
シカメガキ
シカメガキは、八代海や有明海などに分布します。アメリカで養殖されています。
日本では、それほど漁獲量は多くなく、あまり知られていません。
味がよいので高値で取り引きされています。
旬:夏
イタボガキ
イタボガキは、かつてはたくさん食べられていました。しかし、現在では瀬戸内海で少し流通しているだけです。
絶滅危惧種の状態にあります。
旬:冬~春
ヨーロッパヒラガキ
ヨーロッパヒラガキは、文字どおりヨーロッパ原産の牡蠣です。別名はヨーロッパガキです。
日本では、宮城県気仙沼などでわずかに養殖されているだけです。
旬:秋~春
牡蠣の選び方
牡蠣は、口がしっかり閉じているものがおすすめです。全体的に形が丸くて傷の少ないものがよいです。
むき身は身がふっくらとしていて光沢があるものを選びます。
貝柱が大きくて透き通っている方がよいです。
黒いひだが鮮やかなものがおすすめです。
牡蠣の栄養の効果と成分
牡蠣は、栄養素がたくさん含まれるため、海のミルクと呼ばれています。中でも、亜鉛の含有量が非常に高いです。
鉄や亜鉛、銅、カルシウム、マンガン、ナトリウムなどのミネラルが豊富に含まれています。
マンガン・カルシウムは骨粗しょう症の予防、鉄・銅は貧血の予防、亜鉛は味覚機能の正常維持に効果があります。
タウリンは、動脈硬化の予防が期待できます。
ビタミンB12・タウリンは、肝機能の働きを強化します。
うま味の元であるグリコーゲンは筋肉や脳の活動エネルギーになります。
栄養はたっぷりですが、低カロリーです。
牡蠣の主な成分(100g当たり)
- カルシウム 88mg
- 鉄 1.9mg
- 亜鉛 13.2mg
- 銅 0.89mg
- ビタミンB12 28.1μg
牡蠣の食べ方と食べ合わせ
牡蠣には、生食用と加熱用があります。これらは鮮度によって分けられているわけではありません。
保健所が指定した海域で収穫され、決められた処理が施されたものが生食用です。
それ以外の海域で収穫され、決められた処理が施されていないものが加熱用です。
当然ですが、加熱用を生で食べてはいけません。
ちなみに、加熱用の方がうま味や栄養が上と言われています。
カキフライにして食べると、滋養強壮や冷え性の予防に効果があります。
レモンのビタミンCを一緒に摂ると、鉄の吸収率がアップして貧血の予防を図ることができます。
豚肉のビタミンB1を加えることで、疲労回復の効果が期待できます。
チンゲンサイのβ-カロチンを一緒に摂ると、免疫力のアップにつながります。
牡蠣の保存方法
牡蠣は、できる限り早く食べた方がよいです。パック入りの場合、汁に浸したまま冷蔵庫に入れるとよいです。
冷凍する場合は、塩で揉んでしっかり水洗いします。
水気を取ってポリ袋に入れます。
これを冷凍庫に入れます。
茹でた後、水気を取って冷凍してもOKです。
冷凍なら3~4週間保存できます。
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