アワビと言えば、クロアワビがあまりにも有名です。
では、エゾアワビ(蝦夷アワビ)とはどのようなアワビなのでしょうか?
意外と知られていません。
ここでは、エゾアワビの旬や食べ方、韓国産の養殖ものなどについてご紹介します。
エゾアワビとは
エゾアワビは、ミミガイ科アワビ属に分類されます。名前の由来は、北海道の蝦夷に多いアワビというところからきています。
エゾアワビは、クロアワビの北方系亜種とされています。
そのため、クロアワビに食味はそっくりです。
ただし、クロアワビに比べると安価となっています。
それでも高級食材であることには違いありません。
元来は、茨城県以北の太平洋側や津軽海峡~北海道にかけて分布していました。
しかし、日本各地にどんどん移植されつつあります。
水深10m以内の浅い海域にいます。
殻の長さは12cmほどまで成長します。
クロアワビよりも細長い小型で、殻が凹凸しています。
国産の天然アワビは、乱獲などによって年々減っていきました。
養殖が行われるようになりましたが、日本の世界の生産量のシェアはかなり低いです。
大きなシェアを締めているのが、中国や韓国です。
特に、中国の生産量が急激に伸びています。
日本は、現在不足するアワビを輸入で補っています。
輸入先としては、韓国がダントツの1位です。
毎年、韓国から大量のエゾアワビを仕入れています。
ちなみに、韓国産のアワビは日本産よりも2~3割ほど安価となっています。
飲食店やネットで販売されている安価なアワビは、大半が韓国で養殖されたエゾアワビだと思ってよいです。
エゾアワビの旬
エゾアワビの旬は晩秋~冬です。11~1月がおすすめです。
この時期に市場で流通するようになります。
産卵期は8~11月です。
9月頃が最盛期です。
エゾアワビの食べ方
エゾアワビは刺身にして食べると、味や食感を楽しめます。ただし、養殖ものは天然ものに比べると、少し柔らかいと言われています。
酒蒸しやアヒージョに調理されることも多いです。
ステーキや天ぷらで食べてもおいしいです。
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