アナゴと言えば、天ぷらや煮アナゴがおいしいです。
見た目は、ウナギとよく似ています。
しかし、ウナギとは違って食味があります。
ここでは、アナゴの旬の時期・保存方法・栄養・食べ方などについてご紹介します。
アナゴとは
アナゴは、ウナギ目アナゴ科に属する魚の総称です。アナゴには、マアナゴ、ゴテンアナゴ、ギンアナゴ、クロアナゴなど150以上の種類がいます。
日本でアナゴと言えば、通常はマアナゴのことを指します。
マアナゴは、食用としてたくさん獲られています。
アナゴは、北海道~九州地方の沿岸部に生息しています。
浅い海の砂泥底で見られます。
アナゴは最大で1mほどになります。
メスの方がオスよりも大きいです。
ウナギ同様、細長い体形をしています。
体色は褐色で、側線上などには白い斑点が並んでいます。
日中は砂泥底の穴などに潜り込んでいます。
しかし、夜になるとエサを求めて動き回ります。
アナゴの産卵期と場所
アナゴの産卵期は6~9月です。産卵場所はずっと不明でしたが、水産庁の調査で場所が明らかになりました。
アナゴは、沖ノ鳥島南方沖の九州・パラオ海嶺付近で産卵しています。
アナゴの選び方
アナゴは、身に弾力があって透明感のあるものがおすすめです。側線上などの白い斑点がはっきりしているものがよいです。
体の表面にはぬめりがたくさん付いていて、ぬめりが透明であるものを選びます。
基本的には生きているものがよいですが、開きになっているものでも構いません。
その場合は、身が白くて、よく締まっているものがおすすめです。
アナゴの栄養
アナゴは低カロリーです。脂質はウナギの半分です。
たんぱく質は疲労の回復に有効です。
オレイン酸が豊富で、コレステロールの低下や動脈硬化の予防の働きがあります。
ビタミンA(レチノール)がたくさん含まれているので、風邪を予防したり、免疫力を高める効果が期待できます。
カルシウムは、骨粗しょう症の予防につながります。
DHAとEPAは、コレステロールの低下やアレルギー症状の緩和などの働きがあります。
アナゴの主な成分(100g当たり)
- たんぱく質 17.3g
- カルシウム 75mg
- ビタミンA(レチノール) 500μg
- ビタミンE 2.3mg
- ビタミンB12 2.3μg
アナゴの旬の時期
アナゴの旬の時期は夏です。6~8月頃に食べると、脂が少なく、さっぱりしていておいしいです。
しかし、冬に食べる方がおいしいという人もいます。
10~12月頃のアナゴは脂がよくのっています。
脂がのっている方がよければ冬です。
アナゴの食べ方と食べ合わせ
アナゴは、天ぷらで食べるのがおいしいです。1匹丸ごとのジャンボ天ぷらを出すお店もあります。
煮アナゴや塩焼きも人気です。
蒲焼きも絶品です。
アナゴには免疫を高めるレチノールが含まれています。
小松菜のビタミンEと一緒に摂れば、細胞を傷つける活性酸素から守ってくれる働きがあります。
アナゴの保存方法
生の丸ごとのアナゴの場合、下処理をしないと保存できません。まず、アナゴを開いて内臓や血、中骨を取り除きます。
二枚下ろしになれば、熱湯をかけます。
それを氷水で冷やし、包丁などでぬめりを取っていきます。
ここまでできれば、水気を取ってラップで包みます。
ビニール袋に入れて、冷蔵または冷凍します。
冷蔵なら、2~3日以内に食べます。
冷凍なら、1ヵ月ほど保存できます。
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