花咲ガニは、茹でるときれいなカニに大変身します。
無数のトゲで体が覆われているのが特徴です。
刺さることはありませんが、触れると少し痛いです。
ここでは、花咲ガニの旬・選び方・食べ方などについてご紹介します。
花咲ガニとは
花咲ガニは、十脚目タラバガニ科に属するカニです。このことからタラバガニの近縁種であることがわかります。
花咲ガニも、ヤドカリの仲間です。
名前の由来は、漁獲地が根室の花咲漁港であるためという説や茹でると花が咲いたように見えるためという説があります。
濃厚で甘みのある独特な味わいのためおいしいです。
茹でると真っ赤になり、非常にきれいです。
花咲ガニは、ベーリング海、オホーツク海、根室半島といった北海道周辺などの限られた地域に生息しています。
漁は、主に北海道とロシアで行われています。
漁の期間が短く漁獲量が少ないため、希少なカニとして知られています。
幻のカニと呼ばれることもあります。
甲羅は役20cmほどになり、赤褐色で脚は太くて短いです。
タラバガニの脚の数と同じです。
つまり、左右に3本ずつの脚があり、1本ずつのハサミがあります。
甲羅と脚には長いトゲがあります。
みそは入っていますが、タラバガニ同様あまりおいしくないと評価する人が多いです。
油分・水分が多いので、生臭いのが原因のようです。
内子(卵巣)と外子(卵)は絶品です。
花咲ガニの旬と産卵の時期
カニの旬と言えば、冬のイメージが強いです。しかし、花咲ガニの旬は夏です。
夏にもカニがおいしく食べられるわけですから、カニ好きにはたまりません。
お中元に贈るのもよいかもしれません。
花咲ガニは6~7月に産卵します。
メスは産卵前に脱皮し、オスは放精後に脱皮します。
花咲ガニの選び方
おいしい花咲ガニを選ぶにはいくつかポイントがあります。脱皮して間もないものは避ける
脱皮して間もないものは身が詰まっていません。そのため、購入しないようにします。
見分け方は簡単です。
カニに触れることができるのであれば、甲羅や足が柔らかくないかをチェックします。
柔らかい個体は脱皮してそれほど時間が経っていません。
触れることができない場合は、甲羅がきれいかどうかで判断します。
きれいな個体は脱皮したての可能性があります。
甲羅がきれいでない個体を選びます。
ずっしり重いものを選ぶ
カニは、ずっしり重いものを選びます。重いものは身が詰まっているためです。
触れることができなければチェックは難しいです。
欠けていないきれいなものを選ぶ
花咲ガニは、甲羅などにトゲがたくさん付いています。このトゲや爪、足が欠けていないかをチェックします。
欠けているものは雑に扱われた可能性があります。
そのようなカニは、あまり食べたくはありませんよね。
それに、捕獲されてから時間が経っている可能性もあります。
鮮度の面でも気になります。
鮮度は、足の付け根の白い部分で判断することができます。
この部分が黒ければ新鮮なカニではありません。
花咲ガニの食べ方
茹でガニは、花咲ガニの強い甘味を堪能できる食べ方です。しかも、茹でることによって鮮やかな真っ赤に変色します。
見た目でも食欲が湧いてきます。
焼きガニで食べるのも定番です。
味噌汁に入れて食べる鉄砲汁も人気です。
汁がとにかくおいしいです。
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