ワタリガニという名前をよく耳にすることがあります。
ただ、ワタリガニというカニがいるわけではありません。
ワタリガニとはどのようなカニを指すのでしょうか?
ここでは、ワタリガニの旬の時期・選び方・食べ方などについてご紹介します。
オスメスの見分け方についても解説しています。
ワタリガニとは
ワタリガニは、十脚目ワタリガニ科のカニの総称です。長い距離移動するので、ワタリガニと呼ばれるようになりました。
ワタリガニと言えば、一般的にガザミを指します。
ただし、タイワンガザミやイシガニもワタリガニと呼ばれることがあります。
ここでは、ガザミについてご紹介します。
ガザミは、北海道から九州までの沿岸に生息しています。
水深5~30mほどの浅場にいます。
ガザミは、関東よりも西での漁獲量が多いです。
愛知県・福岡県・愛媛県・青森県・大阪府などが知られています。
甲羅は横長の六角形で、幅は15cmほどになります。
大きなとげが左右に突き出ていて、前縁に小さなとげが並んでいます。
左右に脚は4本ずつ、ハサミは1本ずつあります。
はさむ力は強力です。
ワタリガニの旬
ワタリガニ(ガザミ)の旬は、オスとメスとでは時期が異なります。オスの旬は7~10月です。
この時期は身がよく詰まっていて、身の甘味が強いです。
もっともおいしく食べられます。
夏のオスは非常に人気が高いです。
メスの旬は11~5月です。
身の甘さに関してはオスに劣ります。
しかし、メスは内子(卵)がおいしいです。
内子を楽しまないのはもったいないです。
ワタリガニの選び方
ワタリガニを選ぶ際のポイントは2つです。生きているカニを選ぶ
鮮度の面から言うと、生きているカニがベストです。カニは死んでしまうと、傷みが進んで味が落ちてしまうためです。
茹でガニが販売されていることもあります。
その場合は、甲羅の色が鮮やかな赤色のものを選びます。
ずっしり重いものを選ぶ
カニはずっしり重いものを選びます。重い方が身が詰まっているためです。
甲羅が柔らかいものは、脱皮して間もないため身が詰まっていません。
甲羅が硬いものを選びます。
ワタリガニのオスとメスの見分け方
ワタリガニ(ガザミ)のオスとメスは、どのように見分ければよいのでしょうか?見分け方は簡単です。
カニを裏返すと、腹部にふんどしがあります。
ふんどしの幅を見ると、すぐに見分けることができます。
オスはふんどしの幅が狭いです。
一方のメスはふんどしの幅が広いです。
上の画像(真ん中のカニ)はメスです。
ワタリガニの食べ方
昔は、一般に知られた食用ガニと言えば、ガザミのことを指していました。それだけに、味は非常に美味です。
淡泊ですが、甘みがあります。
殻は比較的薄いので食べやすいです。
身の甘味を最大限に楽しめるのは茹でガニです。
もっともおすすめの食べ方です。
味噌汁も定番の食べ方です。
非常によい出汁が出ます。
鍋で食べる人もいます。
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