カニと言えば、ズワイガニというぐらい人気の高いカニです。
ブランド化されたカニが多いことで知られています。
非常においしいカニです。
ここでは、ズワイガニの旬・種類(ブランド)・選び方・食べ方などについてご紹介します。
ズワイガニとは
ズワイガニは、十脚目ケセンガニ科ズワイガニ属に分類されるカニです。カニと言えば、ズワイガニのイメージが強いです。
ズワイガニは、まさにカニの王様です。
身は柔らかくてうま味が強いのが特徴です。
冬の味覚の王様とも呼ばれており、非常に人気が高いです。
ズワイガニは、日本海(山口県以東)と北太平洋(茨城県以東~カナダ)、オホーツク海、ベーリング海などに生息しています。
主な産地は、鳥取県・兵庫県・福井県・石川県などの日本海側です。
日本海では漁ができる期間が決まっています。
解禁となるのは毎年11月初旬です。
底曵網やカゴ漁で捕獲されています。
国産のものは高いため、ロシアやアラスカなどから安いものが輸入されています。
甲羅は8~14cmほどです。
頭は小さくて、脚は細く長いのが特徴です。
両側に脚は4本ずつ、ハサミは1本ずつあります。
全部で10本となります。
大きなオスが脚を広げると70cmにもなります。
ズワイガニのみそは濃厚で絶品です。
身だけでなく、みそも楽しめます。
甲羅に日本酒を注いで火にかけるとおいしいです。
ズワイガニの主な成分(可食部100gあたり)
- タンパク質 13.9g
- 脂質 0.4g
- カルシウム 90mg
- 鉄 0.5mg
- ビタミンB1 0.24mg
- ビタミンB2 0.60mg
- ビタミンB12 4.3μg
ズワイガニの旬と産卵の時期
ズワイガニの旬は11~3月までです。ただし、メスの旬は11~1月までとなっています。
オスとメスで少し時期が異なります。
産卵は年に1回です。
時期については、はじめての産卵は6~8月、2回目以降は2~4月となっています。
ズワイガニの種類!ブランドは?
ズワイガニは、産地やオス・メスで呼び名が変わります。そのため、ズワイガニにはいろいろな種類のカニがいるように思えます。
しかし、実際はすべて同じカニです。
同じカニなのですが、産地などによってブランド化されています。
オスには、さまざまなブランド名が付いています。
主なブランドガニは次のとおりです。
- 加能ガニ(石川県)
- 越前ガニ(福井県)全国で最初にタグ付けを行った。
- 松葉ガニ(兵庫県・京都府・鳥取県・島根県)
松葉ガニは、さらに地域によってブランド名がついていることがあります。
主なブランド名は次のとおりです。
- 間人ガニ(京都府京丹後市丹後町・間人漁港)
- かすみ松葉がに(兵庫県美方郡香美町・香住漁港)
- 柴山ガニ(兵庫県美方郡香美町・柴山漁港)
- 津居山ガニ(兵庫県豊岡市・津居山港)
- 隠岐松葉ガニ(島根県・隠岐諸島)
- 鳥取松葉ガニ(鳥取県)
ブランドガニは非常に高級です。
通常のズワイガニの2~5倍の価格で取り引きされます。
メスは、オスよりも小さいです。
水揚げ量は少なく、珍味として非常に人気があります。
メスについても、地域によってブランド名がついています。
主なブランド名は次のとおりです。
- 香箱ガニ(石川県)
- セイコガニ(福井県など)
- セコガニ( 福井県・兵庫県・鳥取県・島根県など)
- コッペガニ(京都府)
- 親ガニ(鳥取県)
なお、水ガニ(みずがに)と呼ばれるカニもいます。
水ガニとは脱皮直後のオスのズワイガニのことです。
福井県ではズボガニ、鳥取県では若松葉ガニとも呼ばれています。
水ガニは、脱皮直後のため、甲羅や殻が軟らかいです。
身入りは通常のズワイガニの8割程度しかありません。
身がぎっしり詰まっていることはありません。
そのため、身が外れやすいので非常に食べやすいという特徴があります。
身は水分を多く含んでいてみずみずしいです。
ズワイガニの選び方
ズワイガニの甲羅に黒いツブツブが付着していることがあります。これはカニビルの卵です。
カニビルとは海に棲むヒルの一種です。
カニビルの卵が付いていると、脱皮から時間が経っている可能性が高いため、身がよく詰まっていると判断されます。
そのため、カニビルの卵が付いたものがよいとされます。
カニビルの卵が付いていない場合は、甲羅が固いものを選びます。
固いものは、脱皮から時間が経っています。
関節の裏側の膜が透明なものがおすすめです。
持ってみて重いカニは身が詰まっています。
ズワイガニの食べ方
生で食べられるのであれば、刺身がおすすめです。甘くておいしいです。
茹でガニや焼きガニも定番メニューです。
他には、カニしゃぶやカニすきもおすすめです。
シメは、カニのエキスがたっぷり入った雑炊です。
カニの甘味の成分はアデニットです。
アデニットは、酢が加わると、甘味がさらに増します。
そのため、茹でたカニは三杯酢で食べるとおいしくなります。
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