ズワイガニと並んで、大人気なのがタラバガニです。
ボリューム満点で食べた後の満足感が高いです。
カニを食べたという気持ちにさせてくれます。
ここでは、タラバガニの旬の時期・選び方・食べ方などについてご紹介します。
目次
タラバガニはカニじゃない?ヤドカリだった!?
タラバガニは、ヤドカリ下目タラバガニ科に属しているヤドカリの仲間です。見た目はカニですが、正確にはカニではないのです。
ただ、一般的にはカニの一種として取り扱われています。
漢字では「鱈場蟹」と書きます。
それは、タラバガニがタラの漁場に生息していたためです。
タラバガニは寒い海を好み、オホーツク海・ベーリング海・アラスカ沿岸・日本海などに生息しています。
日本では、オホーツク海が主な漁場となっています。
タラバガニの水揚げは北海道でしか行われておらず、水揚げ量は少ないです。
そのため、流通しているタラバガニのほとんどは輸入されたものです。
ロシアやアメリカ、ノルウェーが輸入先の上位3カ国です。
甲羅は25cmほどです。
大きいものは、脚を広げると1mを超えます。
脚は全部で8本です。
左右に爪が1本ずつ、太い脚が3本ずつあります。
脚には身がぎっしり詰まっていて、食べごたえがあります。
タラバガニは脚を食べるカニです。
一方で、みそは少ししか入っていません。
しかも、みそは脂分と水分が多いのであまり美味しくはありません。
タラバガニの成分(可食部100gあたり)
- タンパク質 13.0g
- 脂質 0.9g
- カルシウム 51mg
- ビタミンB12 5.8μg
タラバガニの旬と産卵の時期
タラバガニの旬は年に2回あります。1回目は、身の甘みが増す4~5月です。
2回目は、脱皮を終えて身がぎゅっと詰まる11~2月です。
時期によって、味わいが変わります。
食べたいタラバガニによって時期を選ぶとよいです。
タラバガニは、4~6月に産卵を行います。
この時期になると、タラバガニは水深30~50mの浅場にやって来ます。
産卵後、再び深場へと戻っていきます。
タラバガニの選び方
タラバガニの選び方はいくつかあります。メスよりもオスを選ぶ
タラバガニは、オスの方が身が引き締まっていておいしいです。メスは産卵で体力を使い果たしてしまうためです。
そのため、購入するなら断然オスです。
しかも、オスの方が大きいです。
日本では、資源保護のためメスを捕獲することが禁じられています。
ただ、輸入されたタラバガニの中にはメスが混じっています。
そのため、メスを購入してしまうこともあり得ます。
オスとメスの見分け方についてです。
タラバガニをひっくり返すと、お腹にふんどしがあります。
ふんどしの形が三角形ならオスです。
メスは半円形となっています。
できるだけ重いものを選ぶ
タラバガニは、身の詰まったものとそうでないものが販売されています。見た目では身の詰まり具合がわかりません。
できるかぎり身の詰まったものを選ぼうとすれば、手で持ってみて重そうなものを選ぶしかありません。
実際、重いと感じたものを選ぶと失敗は少ないです。
大きさだけで選ぶと失敗するおそれがあるので注意してください。
アブラガニと間違えない
タラバガニを買うのに、アブラガニという別のカニを買うわけがないと思われる人がいるかもしれません。しかし、タラバガニとアブラガニは本当に見た目がよく似ています。
見分け方を知らないと、どちらがタラバガニかわかりません。
見分け方を知り、間違えないようにします。
見分け方は下をご覧ください!
タラバガニとアブラガニの見分け方!違いは?
タラバガニとアブラガニは非常によく似ています。タラバガニの代替品としてアブラガニが売られています。
見た目は本当にそっくりです。
かつては、アブラガニをタラバガニと表記して販売する業者がいました。
今は禁止されています。
アブラガニに関しては、味に独特のコクがあります。
個人差はありますが、少しくどく感じるかもしれません。
タラバガニとアブラガニを見分ける方法があります。
甲羅の真ん中の突起の数を調べます。
突起が6個ならタラバガニで、4個ならアブラガニです。
@mbuheok
— M C. k u m a. (@rykikuma) February 9, 2016
タラバガニとアブラガニの
違いものっけるカニ pic.twitter.com/hl1PM3pF1z
タラバガニの食べ方
タラバガニは、カニしゃぶや焼きガニとして食べると美味しいです。
茹でてあるタラバガニなら、そのまま剥いて食べるのもおすすめです。
シンプルですが、もっともタラバガニのうま味を堪能できます。
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