カツオと言えば、たたきや刺身のイメージが強いです。
非常においしい魚です。
ここでは、カツオの旬・保存方法・栄養・食べ方などについてご紹介します。
カツオとは
カツオはスズキ目サバ科に属する魚です。本ガツオやマガツオと呼ばれることがあります。
実は、カツオにはいくつかの種類がいます。
日本で獲れるのは、次の5種類です。
- カツオ(本記事)
- ハガツオ
- ヒラソウダガツオ
- マルソウダガツオ
- スマガツオ
同じカツオの種類でも、見た目や獲れる時期などが異なっています。
カツオは、世界中の熱帯や温帯海域に広く分布します。
日本近海にもいます。
太平洋側には多いですが、日本海側にはあまりいません。
現在のところ、カツオの養殖は行われていません。
しかし、日本周辺の天然カツオ資源の減少が深刻になってきているので、カツオの養殖についての研究が進められています。
カツオの中には、全長1m、体重18~20kgに達する個体もいます。
漁獲されているものの多くは、40cm前後であることが多いです。
泳ぎながら酸素を取り込むので、止まると死んでしまいます。
魚屋やスーパーなどで、カツオの腹にタテジマの縞模様が入っているのをよく見かけます。
実は、生きているカツオの腹には縞模様は入っていません。
ただし、エサを食べている時や繁殖期にオスがメスの後を追っている時などは縞模様が出ます。
驚くべきことに、この時はタテジマではなく、ヨコジマです。
つまり、タテジマは死んだカツオにしか出ない縞模様なのです。
カツオの産卵期は夏と冬です。
夏に産卵するものと冬に産卵するものがいます。
日本近海では、夏に産卵するものが多いと言われています。
カツオの選び方
背中の色が青紫のものが新鮮です。身が張っていて縞模様が鮮明なものがおすすめです。
切り身は、赤が鮮やかでみずみずしいものがよいです。
血合いの部分がきれいなものを選びます。
カツオの栄養
カツオには、DHAやEPAが豊富です。含有量は魚肉の中ではトップクラスです。
DHAは脳の活性化を図ります。
DHA・EPAは動脈硬化の予防に効果があります。
ナイアシンが多く含まれ、不眠症状を緩和してくれます。
ビタミンDは骨粗しょう症の予防します。
血合いの部分には鉄がたくさん含まれています。
赤血球の生成に関係するビタミンB12が豊富なので、貧血の予防が期待できます。
カツオの主な成分(100g当たり)
- タンパク質 25.8g
- 脂質 0.5g
- 鉄 1.9mg
- ビタミンB1 0.13mg
- ビタミンB12 8.4μg
カツオの旬
カツオの旬は4~5月頃と9~11月頃です。4~5月頃は、エサを求めて北上する初ガツオの時期です。
脂はそれほど乗っておらず、さっぱりしています。
高タンパク・低脂肪のダイエット食材と言えます。
9~11月頃は、丸々肥えて南下する戻りガツオの時期です。
脂の乗った新鮮な戻りガツオのことをトロカツオと呼ばれています。
脂質が多く、DHA・EPAが多く含まれています。
栄養だけなら、戻りガツオの方が上です。
カツオの食べ方と食べ合わせ
カツオと言えばたたきというくらい人気の高い料理です。臭みを防ぐニンニクが疲労の回復に効果的です。
刺身も人気です。
脂がそれほど乗っていない初ガツオはたたき、脂が乗っている戻りガツオは刺身がおすすめです。
カツオの加工食品としてはカツオ節が有名です。
カツオ節には、カツオが持つ栄養素だけでなく、うま味の成分であるイノシン酸やグルタミン酸なども含まれています。
脳の働きをよくしてくれます。
納豆の食物繊維が加わると、整腸効果が見込めます。
ジャガイモと一緒に食べれば、ビタミンCの効果で高血圧や心筋梗塞を予防できます。
カツオの保存方法
食べきれない時は、できるだけ早く加熱して食べるようにします。
どうしても保存したい時は、次のようにします。
生のさく(刺し身を作りやすい大きさや形に切った身のこと)に塩を振って水気を取ります。
それをラップに包み、ポリ袋に入れて冷凍庫へ。
カツオを茹でて、水気を取ります。
それをラップに包み、ポリ袋に入れて冷凍庫へ。
こちらでもOKです。
冷凍すれば、2~3週間保存できます。
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