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ヘチ釣りという言葉を聞いたことがある人がいるかもしれません。
堤防釣りでは、定番の釣り方の1つです。
大型も釣れるのでとても面白いです。
ここでは、ヘチ釣りの仕掛けと釣り方についてご紹介します。
目次
ヘチ釣りとは
ヘチ釣りとは、堤防のヘチを狙う釣りのことを言います。ヘチとは、そもそも何のことを言っているのでしょうか?
ヘチとは、堤防の壁面(岸壁)のことです。
ヘチ釣りは、投げずに堤防の壁面に仕掛けを沈めて行う釣りのことです。
エサを自然に沈めて喰わせます。
ほとんどの魚は、落ちてくるエサに好反応を示します。
そういう意味では、非常に効果的な釣り方です。
![](https://fishingreat.com/wp-content/uploads/2019/05/087862-7.jpg)
ススム
関西では、落とし込み釣りと言われています。
![ヘチ釣り 仕掛け](https://fishingreat.com/wp-content/uploads/2019/05/heti05231.jpg)
ヘチ釣りで釣れる魚と時期
ヘチ釣りで釣れる魚と時期についてご紹介します。ヘチ釣りの代表的なターゲットは、次の2魚種です。
対象魚 | 時期 | 最盛期 |
---|---|---|
クロダイ | 4~12月 | 6~9月 |
シーバス | 3~12月 | 6~11月 |
クロダイは、40cmを超えるような良型が釣れます。
夏~秋はヘチのイガイなどが増えてくるので、クロダイが寄ってきます。
産卵のために浅場にやって来たクロダイが狙えます。
シーバスは、40~60cmのフッコサイズが多いです。
70cmを超えるような大型がヒットすることもあります。
これ以外の時期に釣れることがあります。
他にも、根魚などが喰ってきます。
ヘチ釣りの時間帯
ヘチ釣りは、基本的に日中でも夜間でも行うことができます。クロダイは日中でも喰ってくるので、危険を伴う夜間に釣りに行かなくてもよいです。
夜釣りは、ラインが見えなくなるので、釣りにくいというデメリットもあります。
朝夕マズメがおすすめです。
シーバスも、日中に狙うことができます。
ただ、夜釣りでの実績の方が高いです。
潮の干満にも注意するとよいです。
堤防で釣りをするなら、満潮の時間帯前後がおすすめです。
縦に探る釣りなので、水深のある満潮の方が探れる距離が長くなります。
ヘチ釣りのポイント
クロダイを狙うのなら、イガイなどが付着している堤防や漁港がおすすめです。河口付近なら、なおよいです。
汽水域は、キビレやシーバスにとって好ポイントであるためです。
まずは、実績のある釣り場から始めるとよいです。
ヘチ釣りで必要な道具
ヘチ釣りで必要な道具についてご紹介します。ヘチ釣りは、非常にシンプルな仕掛けとなっています。
他の釣り方と比べて、用意する道具は少なめです。
ヘチ釣りの仕掛けは次のとおりです。
![ヘチ釣りの仕掛け(タックル)と釣り方【落とし込み】](https://fishingreat.com/wp-content/uploads/2019/05/hetituri12151.png)
ヘチ釣りの竿のおすすめ
竿は、ヘチ竿や落とし込み竿がおすすめです。特に、クロダイを狙うのならこれらを使った方がよいです。
繊細な当たりを逃さないようにしなければならないためです。
長さは、堤防から水面までの高さを基準に選ぶとよいです。
高さが低い場合は、短め(2~3m)の竿を使います。
逆に、高い場合は、長め(4~5m)の竿を使います。
あくまで目安なので、状況によって使い分けます。
シーバスをメインに狙うのなら、磯竿の1.5号(4m)を使ってもよいです。
ヘチ釣りのリールのおすすめ
リールは、ヘチ釣り用のリールがおすすめです。自然にエサを落とし込んでいくのには、専用リールが適しています。
シンプルで使いやすいです。
シーバスをメインで狙うのであれば、3000番のスピニングリールを使ってもよいです。
ヘチ釣りのラインのおすすめ
ラインは、ナイロンの2~3号がおすすめです。ヘチ釣り用・落とし込み専用のラインも販売されています。
蛍光ナイロンなら、視認性が高く釣りやすいです。
ヘチ釣りのハリスのおすすめ
ハリスは、フロロカーボンの1.5~2号がおすすめです。長さは、50cmほど取っておくとよいです。
ヘチ釣りの針・オモリのおすすめ
針は、チヌ針の2~4号がおすすめです。オモリは、ガン玉のB~5Bを使います。
潮の速さなどによって変わります。
自然にエサを落とし込むためには、できるだけ軽い方がよいです。
ヘチ釣りのエサ
ヘチ釣りで使うエサは、対象魚によって大きく変わります。クロダイをメインに狙うのであれば、カニ、イガイ、アオイソメ、モエビなどがよく使われます。
クロダイだけなら、外道が喰ってこないカニやイガイがおすすめです。
最も理想的なエサは、釣り場にいるイガイやフジツボなどです。
普段食べているものをエサにすると喰い付きがよいためです。
シーバス狙いならなら、アオイソメを使うとよいです。
![ヘチ釣り エサ](https://fishingreat.com/wp-content/uploads/2019/05/2019y05m23d_111021041.jpg)
クロダイは警戒心が強いので注意
クロダイは、警戒心の強い魚です。ヘチを攻める際、人影が海面に映らないようにしなければなりません。
警戒させてしまうと喰わなくなるためです。
堤防のギリギリには立たないようにします。
雨が降って、少し海水が濁っている状態の日はおすすめです。
これなら、人影が見えません。
雨が降ってすぐは風が強かったり、ゴミが浮いていたりで釣りにならないことが多いです。
2日ほど経ってから釣りに行くとよいでしょう。
ヘチ釣りのコツ
ヘチ釣りのコツについてご紹介します。ヘチ釣りは、基本的にフォールで喰わせる釣り方です。
いかに自然に落とし込めるかが勝負です。
釣り方は、次のとおりです。
まず、仕掛けを投入します。
投入するのは、岸壁から20cm以内です。
離しすぎるとよくありません。
そうかと言って、近づけすぎると、フジツボなどに引っかかってしまいます。
ラインを張り気味にしてフォールさせていきます。
張るか張らないかの状態で沈めてもよいです。
フォールの速さについては、いろいろ試してみます。
狙いのタナまで沈めます。
当たりがなければ、どんどん移動します。
撒き餌を撒いて寄せる釣りではないので、当たりがなければ粘らず、すぐに移動します。
もちろん、当たりがあれば、再度同じポイントを攻めるとよいです。
しばらく時間が経ってから、同じポイントを攻めるのも効果的です。
当たりにはいろいろあります。
竿が曲がるような明らかな当たりもありますが、少ないです。
ほとんどの場合、わずかな穂先の曲がりやラインの変化で見分けます。
ラインがフケたり(緩んだり)、走ったり(出て行ったり)などします。
当たりがあれば、すぐに合わせます。
![](https://fishingreat.com/wp-content/uploads/2019/05/087862-7.jpg)
ススム
繊細な当たりが多いため、穂先やラインには集中しておかないといけません。
当たりに気がつかないようでは釣りになりません。
当たりに気がつかないようでは釣りになりません。
参考動画
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