イカメタルの登場により、ますますイカ釣り人気が高まっています。
アオリイカを狙うエギングにも負けません。
普通、イカメタルと言えば、夜に行うケンサキイカ(マイカ)釣りのことを指します。
ここでは、定番のイカメタルの仕掛けと釣り方についてご紹介します。
目次
イカメタルの時期
イカメタルの時期についてご紹介します。イカメタルと言っても、狙うイカによって時期が異なります。
ケンサキイカは7~10月に釣れます。
中でも、8~9月には小型のイカがよく釣れます。
スルメイカを狙いたいのであれば、6~8月に釣りに行くとよいです。
ススム
ケンサキイカとスルメイカは、同じポイントで釣れることが多いです。
そのため、ケンサキイカ狙いで釣りに行っても、スルメイカが釣れることはよくあります。
そのため、ケンサキイカ狙いで釣りに行っても、スルメイカが釣れることはよくあります。
イカメタルの仕掛けのおすすめ
イカメタルの仕掛けのおすすめについてご紹介します。イカメタルには、大きく分けると一般リグとオバマリグの2種類があります。
その2つの違いは、使用するスッテの数です。
一般リグは、メタルスッテのみを使います。
一方のオバマリグは、メタルスッテだけでなく、エギや浮きスッテなど付けて釣ります。
基本的には、スッテ以外は同じでタックルでOKです。
仕掛けは、次のとおりです。
ロッド
ロッドは、イカメタル専用ロッドがおすすめです。非常に繊細な釣りのため、高感度の穂先でないと当たりを取ることができません。
人気のある釣りのため、各メーカーからいろいろなロッドが販売されています。
長さは、6~7フィートが釣りやすいです。
リール
リールは、ベイトリール(カウンター付き)とスピニングリールのどちらでも構いません。ただ、カウンターが付いているベイトリールの方が、イカが釣れたタナを把握しやすいのでおすすめです。
まずは、ベイトリールから始めることをおすすめします。
慣れてくれば、状況に応じてベイトリールとスピニングリールを使い分けるとよいです。
使い分け方については下の釣り方を参照!
ライン
ラインは、あまり伸びないPEがおすすめです。イカメタルは、感度が重要な釣りのためです。
号数は、0.4~0.8号がよく使われます。
初心者は、0.6号を巻いておくとよいでしょう。
リーダー
リーダーは、フロロカーボンの1.5~3号がおすすめです。長さは、2~3mほどセットしておくとよいです。
スッテ
スッテは、メタルスッテを使います。メタルスッテは、通常の浮きスッテと異なり、非常に重いです。
スッテの機能を持ったオモリと考えるとわかりやすいです。
そのため、基本的にはメタルスッテは仕掛けの1番下に付けます。
重さは、潮の速さや狙う水深によって異なります。
一般的には、10~20号がよく使われます。
潮が速いと25~30号を使うこともあります。
ドロッパー(オバマリグのエダス)は、浮きスッテかエギを付けます。
潮が速い時はエギ、潮が緩い時は浮きスッテを付けるとよいです。
サイズは、イカのサイズに合わせます。
つまり、大型のイカを狙うのなら大きめの浮きスッテなど。
あくまで目安ですが。
イカメタルで狙うべきタナは?
イカメタルで狙うべきタナについて解説していきます。日暮れ前の明るい時間帯は、底を狙います。
イカは、船の明かりでどんどん浮いてきますが、明るい内はまだ底にいます。
そのため、上のタナで誘ってもイカはいません。
底付近を中心に狙うのなら、ベイトタックルがおすすめです。
落下スピードが速く、底を取りやすいためです。
カウンターが付いていれば、当たりの合った水深をきちんと把握できます。
船の明かりでイカが浮いてくれば、それに伴って狙うタナも上げてきます。
浅いタナを狙うのに欠かせないのが10号程度の軽いメタルスッテです。
タナが上がってくれば、スピニングタックルがおすすめです。
表層付近から、ゆっくりフォールさせながら誘いを掛けていきます。
できるだけ浅いタナで掛けた方が、手返しが早くなり数が伸びます。
軽くキャストすると、幅広く探れるのでおすすめです。
カーブフォールが効果的な場合があります。
イカメタルのアクションとコツ
イカメタルのアクションとコツについてご紹介します。イカメタルでもっとも重要なことは、ステイです。
ステイとは、止めることを意味する言葉です。
つまり、誘いを掛けた後しっかりと止めることが重要なのです。
どのような誘い方をしても、きちんと止めなければ釣れません。
釣り方は、次のとおりです。
まず、狙うタナまで仕掛けを沈めます。
基本的な誘い方は、シェイクしてのステイです。
小刻みにロッドを上下に動かして、誘うのを止めます。
ステイでは、穂先まで完全に動かないようにしなければなりません。
釣れなければ、リールを少し巻いてタナを変えます。
これを繰り返します。
イカメタルでは、フォールが大きな武器となることがあります。
フォールとは、沈めることです。
中でも、ラインのテンションをかけて沈めるテンションフォールがおすすめです。
ロッドをシャクり上げた後、ゆっくりテンションフォールさせます。
ただ、テンションをかけずに沈めるフリーフォールの方がよいことがあります。
釣れなければ、タナを変えて誘ってみるとよいです。
シェイクとフォールをうまく組み合わせて誘うとさらによいです。
3回巻きシャクリした後、5~10秒ほど止めて当たりを待ちます。
これを繰り返しても効果的です。
アンダーハンドで軽くキャストするのも有効です。
水深15mぐらいまではフリーフォールで沈めてクラッチをONにします。
カーブフォールで手前に誘ってきます。
途中で軽くシャクリを入れてもOKです。
このようにすることで、縦の動きになれたイカに見切られなくなります。
誘い下げもおすすめです。
誘い下げとは、上から徐々に落とし込んでいく誘い方です。
ロッドを上げた時にラインを出し、竿をゆっくり下げて、出たラインの分だけスッテを落とし込んでいきます。
その後、竿を立てて何回かシャクリを入れます。
そして、ゆっくり竿先を下げていき、ピタリと止めます。
これを繰り返します。
釣れなければ、仕掛けを回収して、船のライトをスッテやエギに当てるとよいです。
特に、グロー系のものは蓄光して水中でよく光ります。
このようにすることでイカの乗りがよくなります。
スッテのカンナ(針)にゴミが付くと釣れません。
仕掛けを上げた時に必ず確認しておきます。
クラゲが付くこともあります。
クラゲはなかなか取れません。
歯ブラシを用意しておくと、簡単にきれいに掃除することができます。
イカメタルのアタリと合せ方
アタリは、ステイやフォールの際に多いです。次のようなものがアタリです。
- 穂先がわずかに曲がる。
- 穂先が水平に戻る。
- 誘いを掛けた時に重みを感じる。
イカメタルでは、魚釣りのように穂先が大きく曲がり込むことは少ないです。
ほとんどが、穂先に出るわずかなアタリのみです。
一瞬なので、油断していると見逃してしまいます。
それでいて、その一瞬を見逃してしまうとイカはスッテに掛ってくれません。
経験上、穂先が水平に戻るアタリが多いです。
今まで曲がっていた穂先が、イカがスッテやエギを持ち上げたことで水平になります。
この時、イカの足がスッテやエギに掛っているということです。
このタイミングで合わせを入れると、フッキングさせることができるのです。
合わせを入れないと、イカはスッテやエギをすぐに放してしまいます。
合わせても掛らなかった時は、次のようにします。
- 合わせた時に立てた竿をゆっくり下げてきます。
- その場でシェイクした後止めます。
- その場で2~3回煽って止めます。
このようにすることで、再度乗ってくることがあります。
しっかりとフッキングさせることができれば、ゆっくり巻き上げてくるだけです。
ポンピングはNGです。
オバマリグの場合(ドロッパーがエギ)
止めている最中にアタリがあった場合は、エギに乗っている可能性が高いのでゆっくり巻き上げます。
掛かりがあまい可能性があるためです。
シャクッて落とし込んでいる時にアタリがあった場合は、スッテを追いかけて抱いていることが多いです。
この場合は、よいところに掛っているのでゴリゴリ巻き上げます。
あくまで目安です。
掛かりがあまい可能性があるためです。
シャクッて落とし込んでいる時にアタリがあった場合は、スッテを追いかけて抱いていることが多いです。
この場合は、よいところに掛っているのでゴリゴリ巻き上げます。
あくまで目安です。
ケンサキイカは、足が柔らかいのですぐに身切れを起こしてしまいます。
無理矢理巻き上げるとバレてしまいます。
イカが引いている時は巻き上げるのをストップするなど、うまくやり取りしなければなりません。
ちなみに、スルメイカは身切れしないので、少々強引に巻き上げてもOKです。
参考動画
イカメタルでアジを狙う
オバマリグで、下の針(イカメタルスッテ)でイカを狙って、上の針(ジグヘッド&ワーム)でアジを狙うというような釣り方もできます。夜に釣れるアジは良型が多いので、アジがいたらやってみる価値は十分にあります。
釣り方は、通常のイカメタルと同じでOKです。
スローフォールタイプのイカメタルを使うと、ジグヘッド&ワームもゆっくり沈んでいくのでアジが喰ってきやすいです。
ケンサキイカを直結仕掛け・ブランコ仕掛けで狙う
ケンサキイカを直結仕掛け・ブランコ仕掛けで釣る場合についてご紹介します。こちらの仕掛けは、イカメタルではありません。
イカメタルと同じように釣ることができるので、イカメタルがイマイチよくない時は試してみる価値はあります。
仕掛けは、次のとおりです。
エダスを取って、イカヅノを付けていますが、直結仕掛けにしてもよいです。
上の仕掛けと下の仕掛けをミックスしてもよいです。
ロッドやリールなどは、イカメタルで使うものと同じでよいです。
釣り方についてです。
まず、狙いのタナまで仕掛けを沈めます。
タタキで誘いを入れます。
タタキとは、誘いの一種で竿を上下に揺さぶることです。
結構激しく誘ってもよいです。
スッテを動かし、止めた時に乗ってきます。
そのため、誘った後はしっかり止めます。
これを繰り返します。
当たりはイカメタルと同じです。
穂先を持ち上げたり、持ち込んだりします。
当たりがあれば、すぐに合わせます。
簡単なので、1度試してみてください。