潮干狩りと言えば、アサリのイメージが強いです。
しかし、マテガイを採ることもできます。
マテガイ掘りは、採り方が独特で楽しいです。
ここでは、マテガイ掘りの時期や採り方などについてご紹介します。
マテガイとは
マテガイは、二枚貝綱マテガイ科に属しています。東北以南の内湾にある砂浜や干潟などに生息しています。
数十cm~1mほどの穴を掘って、その中に住んでいます。
マテガイは、細長くて薄い殻をした二枚貝です。
10~15cmほどまで成長します。
マテガイ掘りの時期
マテガイ掘りの時期についてご紹介します。マテガイ掘りは、3~5月頃に行うことができます。
3月はまだ小さなものが多いです。
大きいものを採りたければ、4~5月頃がおすすめです。
どうして、潮干狩りは春に行われるのでしょうか?
春から夏にかけては、日中の時間帯に潮がよく動きます。
そして、満潮と干潮の潮位差が大きくなります。
特に、大潮まわりはそれが顕著です。
そのため、通常は海の底である場所が干上がり、潮干狩りを行うことができるようになるのです。
マテガイ掘りの場所とタイミング
マテガイ掘りの場所とタイミングについてご紹介します。マテガイは砂浜や干潟などにいますが、そのような場所ならどこにでもいるわけではありません。
ネットなどを利用して、最寄りのマテガイポイントを見つけないといけません。
現在、マテガイは採れているのかについても確認しておきましょう。
マテガイ掘りは、干潮前後でないと行うことができません。
干潮の2~3時間前から始めるとよいです。
潮が引けば、どんどん採れる範囲が広がっていきます。
マテガイの採り方
マテガイの採り方についてご紹介します。マテガイは簡単に採ることができます。
マテガイのある習性を利用します。
ある習性とは、塩分濃度に敏感というものです。
マテガイは塩分濃度に敏感なため、急激に濃度が変化すると巣穴から飛び出してきます。
これを利用するのです。
具体的には、次のようにします。
まず、マテガイがいる場所を探します。
スコップなどで、軽く穴を掘ります。
すると、小さな穴を発見できる場合があります。
その穴こそ、マテガイの巣穴です。
巣穴を見つけたら、そこに塩をふりかけてしばらく待ちます。
マテガイがいれば、穴の中から海水が出てきます。
その後、マテガイがニョキニョキと出てきます。
指で掴めるぐらいまで出てくれば、素早く掴みます。
だいたい体の半分ぐらいを目安にすればよいです。
強く掴みすぎると、潰れてしまうので注意が必要です。
出てこなければ、他の穴を探します。
しばらくしてから、先ほど塩をふりかけた穴を確認すると、マテガイが穴から飛び出していることがあります。
マテガイ掘りは本当に簡単です。
子供も楽しく採ることができます。
家族みんなで行くと、大盛り上がり間違いなしです。
マテガイ掘りの道具
マテガイ掘りの道具についてご紹介します。次のものを用意するとよいです。
塩と容器
塩なら、どのようなものでもOKです。塩の入った袋のまま持ち歩いてもよいです。
しかし、濡れてしまうおそれがあるのでおすすめしません。
100均で売られているハチミツ入れやドレッシング入れなどに塩を入れると使いやすいです。
スコップ・クワ
マテガイの巣穴を見つけるとために、軽く穴を掘らないといけません。その穴を掘るのに、スコップやクワが必要です。
先端がまっすぐのものを使います。
そうでないと、穴がつぶれてしまいます。
バケツ
バケツは採ったマテガイを入れるのに使います。もちろん、マテガイが入るものであればバケツでなくても構いません。
引っ掛けても転倒しにくい安定したものを選びましょう。
マテガイの食べ方・旬
マテガイの食べ方・旬についてご紹介します。マテガイの旬は冬~春です。
クセがないので、いろいろな料理に合います。
バター焼きや塩ゆで、煮付け、酒蒸しなどでおいしく食べられます。
マテガイの砂抜き
マテガイを調理する前に砂抜きをします。砂抜きの方法は次のとおりです。
- マテガイの殻を流水できれいに洗います。
- マテガイを容器に入れて、3%の濃度の食塩水につけます。
- 新聞紙などをかぶせて暗くし、2~3時間おいておきます。
- もう1度殻をきれいに洗います。
マテガイを冷蔵に入れると、温度が低すぎて砂抜きできませんので注意してください。
もっと早く砂抜きしたい人は、50度洗いがおすすめです。
50度洗いとは、50度ほどのお湯にきれいに洗ったマテガイを15分ほどつけるというものです。
このようにすることで、砂抜きが早く終わります。
これ以上熱くても、これ以上長くつけすぎても死んでしまうので注意が必要です。