マトウダイをご存じでしょうか?
船釣りをする方でないとあまり馴染みがないかもしれません。
外道扱いされることの多い魚のため、狙って釣られることは少ないです。
しかし、非常においしいので釣りに行く価値は十分あります。
ここでは、マトウダイの泳がせ釣り仕掛けと釣り方・時期などについてご紹介します。
マトウダイとは
マトウダイはマトウダイ目マトウダイ科に属する魚です。カガミダイやクルマダイなどと呼ぶ地域もあります。
マトウダイは北海道~九州の沿岸に生息しています。
温暖な海の砂泥底の底付近にいます。
マトウダイは30~40cmほどまで成長します。
最大で50cmほどに達する個体もいます。
体型は側扁した楕円形です。
体側の真ん中に大きな円形の黒色斑があり、これが弓の的のように見えます。
これが名前の由来となっています。
魚食性が強いですが、甲殻類なども捕食します。
マトウダイ釣りの時期
マトウダイ釣りの時期についてご紹介します。マトウダイは年間を通して釣ることができます。
おすすめは産卵期である冬~春です。
3~4月頃がベストシーズンです。
産卵期になると浅場にやって来るので、岸からも狙うことができます。
マトウダイの泳がせ釣り仕掛け
マトウダイの泳がせ釣り仕掛けについてご紹介します。ヒラメ釣りでよく釣れることから、ヒラメ釣り仕掛けと同じでOKです。
仕掛けは次のとおりです。
竿
竿はヒラメ竿を使います。7:3~6:4調子でオモリ負荷が40~80号のライトゲームロッドでもよいです。
長さは2~2.4mです。
リール
リールは中型の両軸リールを使います。道糸
道糸はPEの3~4号を使います。幹糸
幹糸はフロロカーボンの6~8号を使います。長さは1~1.5mです。
ハリス
ハリスはフロロカーボンの5~6号を使います。長さは50~80cmです。
捨て糸
捨て糸はフロロカーボンの3~4号を使います。長さは30~80cmです。
針
親針は伊勢尼の11~13号、孫針はトリプルフックの8号を使います。オモリ
オモリは50~80号を使います。状況によって重さは変わります。
マトウダイの泳がせ釣りのエサ
マトウダイの泳がせ釣りのエサについてご紹介します。エサは生きたイワシを使います。
エサの付け方は次のとおりです。
親針を鼻に通します。
孫針は背ビレの付け根付近に刺します。
刺すのはトリプルフックの1本だけです。
マトウダイの泳がせ釣りの釣り方
マトウダイの泳がせ釣りの釣り方についてご紹介します。マトウダイは底付近にいます。
そのため、狙うのは底付近のみです。
まず、仕掛けを底まで沈めます。
できる限りイワシが弱らないように注意します。
着底すれば、糸ふけを取り、50cmほど底を切っておきます。
イワシが泳ぎ回ってアピールしてくれるため、基本的には誘いをかける必要はありません。
やることと言えば、定期的に底を取り直すことです。
底を取り直さないと、根掛かりしたり、仕掛けが底から浮きすぎたりします。
仕掛けが動くので、よい誘いにもなります。
アタリがあってもすぐには合わせません。
泳がせ釣りは早合わせ厳禁です。
すっぽ抜けてバレてしまうおそれがあるためです。
エサを喰い込ませるまで我慢です。
喰い込ませることができれば、竿先が大きく曲がり込みます。
曲がり込めば合わせます。
針掛かりすれば、道糸のテンションを緩めないように一定の速さで巻き上げます。
取り込み時は網を使います。