チヌ釣りと言えば、落とし込みと言われるほど有名な釣り方の1つです。
しかも、基本的な釣り方は簡単でよく釣れます。
ここでは、チヌの落とし込み仕掛けと釣り方及び時期についてご紹介します。
目次
落とし込みとは
落とし込みとはどのような釣り方なのでしょうか?落とし込みとは、堤防の際に仕掛けを落とし込む釣りのことです。
エサを自然に落とし込むのがポイントです。
チヌの釣り方として有名ですが、アイナメやメバル、カサゴなども釣ることができます。
仕掛けは、針とガン玉だけという非常にシンプルなものです。
初心者でも、比較的釣りやすいので十分楽しめます。
チヌの落とし込みの時期と時間帯など
チヌの落とし込みの時期についてご紹介します。ベストシーズンは6~11月です。
気温が高くなってからの方がおすすめです。
夏がよく釣れます。
初心者は、9月以降に挑戦してみるとよいでしょう。
おすすめの時間帯は朝夕マズメです。
潮回りは、上げ7分から下げ3分までが狙い目です。
ススム
朝夕マズメと上げ7分から下げ3分までが重なる時間帯は、さらに好釣果が期待できます。
チヌ釣りの落とし込みの仕掛け
チヌ釣りの落とし込みの仕掛けについてご紹介します。落とし込み仕掛けは、次のとおりです。
竿
竿は、落とし込み専用竿を使います。
竿の長さは2.5~4.5mがよく使われます。
長さは、堤防の高さなど状況によって使い分けるようにします。
リール
リールは、タイコリールを使います。
ライン
ラインは、PEまたはナイロンを使います。
PEは感度がよいです。
強度もあるので、ナイロンよりも細いものを使えます。
ただ、風の影響をよく受け、竿のガイドに絡みやすいです。
どちらにするかは、それぞれの特性を把握した上で好みの方を選ぶとよいです。
PEなら1.5号、ナイロンなら2~3号を使います。
50mほど巻いておきます。
見やすいカラーのラインを使うと釣りやすいです。
目印
目印は、付けても付けなくてもよいです。
自作する場合は、フロロカーボン(1.5~2.5号)を2~3m用意します。
これに、1.5cmほどのビニールパイや発泡テープを15~30cm間隔で付けていきます。
市販のセットを購入してもよいです。
ハリス
ハリスは、フロロカーボンの1.5~2号を使います。
長さは、0.5~1mほどでよいです。
針
針は、落とし込み専用のチヌ針2~5号を使います。
使うエサの種類や大きさによって針の大きさを変えます。
オモリ
オモリは、ガン玉を使います。
ガン玉は、B~3Bを用意しておくとよいです。
ただ、潮の流れなどによっては、他の重さのガン玉を使うこともあります。
ガン玉は、針に直接打ちます。
打つ位置は、エサによって変わります。
イガイは、針のチモトに打ちます。(左図)
カニは、針の軸に打ちます。(右図)
ハリスの端糸にガン玉を打つ付け方もあります。
チヌの落とし込みのポイント
チヌの落とし込みのポイントについてご紹介します。
堤防での落とし込みに適したポイントは、いろいろあります。
堤防の先端やケーソンの継ぎ目、堤防の角などがおすすめです。
チヌは、潮の流れに変化があるポイントにいます。
また、イガイがたくさん付いているポイントも狙い目です。
チヌ釣りの落とし込みの釣り方のコツ
チヌ釣りの落とし込みの釣り方のコツについてご紹介します。
落とし込みの釣り方は、主に2つあります。
それは、中層を狙う釣り方と底を狙う釣り方です。
それぞれの釣り方をみていきます。
チヌの落とし込みの中層を狙う釣り方
チヌの落とし込みの中層を狙う釣り方についてご紹介します。仕掛けを投入する位置についてです。
堤防の際ギリギリには落とし込みません。
ギリギリに落とし込むと、イガイなどに針やハリスが引っ掛かってしまうためです。
そのため、堤防から約20cm離したところに投入します。
離しすぎても釣れませんので注意が必要です。
基本的に、チヌは人影を見つけると逃げてしまいます。
海水が澄んでいる時は、際より下がった位置で釣るようにします。
ラインが見にくい場合は、際から30cm離れたところに仕掛けを投入してもよいです。
中層と言っても、チヌを狙うのは海面から2~3mの深さまでです。
その水深までエサを自然に落としていきます。
最初に、狙うタナまでのラインを出しておきます。
その後、仕掛けを投入します。
仕掛けを自然に落とし込んでいきます。
落とし込みながら、潮が流れる方向に流れる速さで移動していきます。
そして、仕掛けが落ちていく速さに合わせて竿も下げていきます。
ラインがピンと張ってしまう場合は、竿を下げるのが遅すぎるためです。
重いオモリを使った時も同様です。
逆に、大きくラインがふける場合は、竿を下げるのが速すぎるためです。
少しだけラインがふけるような速さで、竿を下げるようにします。
この釣り方でもっとも重要なのは糸ふけです。
適度な糸ふけの状態で沈めることができないと釣れません。
それは、当たりがきちんと取れないためです。
他には、チヌが喰ってきた時に違和感を与えてしまいます。
狙ったタナまで落ちれば、2~3秒待って、聞き合わせします。
それで当たりがなければ、仕掛けを回収します。
後は、これを繰り返します。
釣れなければ落下に変化をつけるとよいです。
落とし込む時に、一瞬落下を止めます。
そして、10cmほど落下させて、また一瞬止めます。
これを繰り返すことで、チヌの食い気をアップさせることができます。
チヌの落とし込みの底を狙う釣り方
チヌの落とし込みの底を狙う釣り方についてご紹介します。この釣り方でもっとも重要なのはきちんと底取りをすることです。
底を狙っての釣りだけに、底を取れないようでは釣りになりません。
まず、はじめに2Bほどのガン玉をつけた仕掛けを投入します。
使用するガン玉の重さは、必ず底を取れる重さにしないといけません。
少しずつラインを出していき、ラインがふければ、仕掛けが底に着いた合図です。
これにより、底までの深さがわかります。
底までの深さ分のラインを出しておきます。
そして、仕掛けを投入します。
中層を狙う場合と同様に、仕掛けを自然に落とし込んでいきます。
竿先を下げていくのも同じです。
着底すれば、ゆっくりと30~40cm聞き上げます。
その後、再度底まで沈めます。
2~3秒待って当たりがなければ、もう1度聞き上げます。
当たりがなければ、仕掛けを回収します。
後は、移動してこれを繰り返しです。
移動すると、水深が変わることがあります。
そのため、きちんと底を取れれているか確認するようにします。
釣れない時は、底から50cmほどのタナから、止めては沈めるを繰り返して落下させていくとよいアピールになります。
底狙いでも、落下に変化をつけるのが効果的です。
チヌの落とし込みでの当たりのパターン
チヌの落とし込みでの当たりのパターンについてご紹介します。当たりのパターンにはいろいろあります。
いくつかご紹介します。
- チヌがエサを喰ってじっとしているため、ラインの上側(上糸)だけが流されている時
- ラインが潮の流れ以上に速く動いている時
- 落とし込んでいる最中なのにラインがふける時
- ラインがピンと張る時
これらの当たりは一瞬であることが多いので、初心者は慣れるまでは少し難しいかもしれません。
あとは、実際に体験してみてコツをつかむしかありません。
当たりがあれば、基本的には即合わせします。
当たりがわかりにくければ、怪しいと思った時点で合わせてみるとよいです。
合わせる時は、沖の方へ竿を出すようにします。
こうすることで、イガイなどでハリスを切られません。
できるだけ、チヌを堤防から離します。
針がかりすれば、慎重にやり取りしなければなりません。
強引に巻き上げると、ラインが切れてしまいます。
チヌを海面まで引き上げれば、後は網ですくいます。
網へは、頭から入れるようにします。
参考動画
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