メタルティップランをご存じですか?
イカメタルとティップランを合体させたような釣法です。
非常にゲーム性が高く楽しい釣りです。
ここでは、メタルティップランの仕掛けと釣り方についてご紹介します。
メタルティップランとは
メタルティップランは、エギやスッテをキビキビと動かして誘います。誘った後はしっかり止めて、エギやスッテを見せます。
そして、穂先に出た繊細なアタリを掛けていきます。
これだけで、大型のケンサキイカが釣れるのが魅力です。
メタルティップランは、攻めの釣りにより釣果アップを図っていきます。
この釣り方は、アオリイカを狙うティップランと同じです。
メタルスッテを使うこともあって、メタルティップランと名付けられたようです。
これは、クレイジーオーシャンが提案したイカメタルの新しい釣り方です。
メタルティップランとイカメタルとの違いは?
メタルティップランとイカメタルとの違いは何なのでしょうか?イカメタルは、フォールやステイを組み合わせて釣っていきます。
特に、フォールを活用することが多いです。
そこまで激しくは誘わないので、どちらかと言うと静の釣りです。
一方のメタルティップランは、基本的に誘いの中にフォールを入れません。
人によって誘い方が異なるかもしれないので絶対とは言えませんが・・・
それに、イカメタルよりも誘い方が激しいです。
まるでジギングのようです。
イカメタルとは正反対の動の釣りです。
メタルティップランの仕掛け
メタルティップランの仕掛けについてご紹介します。仕掛けは次のとおりです。
ロッド
ロッドは、メタルティップラン専用ロッドを使います。専用ロッドの穂先は超高感度です。
ショートロッドになっているので、軽くて操作性に優れています。
しかも、しっかり掛けていくことができます。
MAXウェイトは30~50号がおすすめです。
長さは1.5m前後です。
リール
リールは、小型のベイトリールを使います。どちらかと言うと、ローギアタイプの方が望ましいです。
カウンター付きがおすすめです。
・1回転巻取り長(cm):52
・ギア比:4.9
・標準自重(g):210
・最大ドラグ力(kg):5
・ハンドル長(mm):105
・標準糸巻量ナイロン(lb-m):-
・標準糸巻量PE(号-m):0.8-250、1-200
・ボールベアリング/ローラー数:6/1
・1回転巻取り長(cm):69
・ギア比:6.9
・標準自重(g):225
・最大ドラグ力(kg):5.5
・ハンドル長(mm):55
・標準糸巻量ナイロン(lb-m):-
・標準糸巻量PE(号-m):0.8- 400、1-330、1.5-200
・ボールベアリング/ローラー数:5/1
ライン
ラインはPEの0.6~0.8号を使います。ティップラン用のPEラインです。
リーダー
リーダーはフロロカーボンの3~4号を使います。長さは3m前後です。
PRノットを使ったループ to ループで接続可能です。
ノットが苦手な人でも簡単に素早くできます。
仕掛け
仕掛けは、幹糸・エダス共にフロロカーボンの4号を使います。メタルティップランと言えば、2段ドロッパーのイメージが強いです。
つまり、上段にウキスッテまたはエギ、中段にエギ、下段にメタルスッテの3段式です。
しかし、イカメタルのオバマリグ(1段ドロッパー)仕掛けを使っても構いません。
幹間は、2段ドロッパーなら75cm前後、1段ドロッパーなら100cm前後にするとよいです。
エダスの長さは非常に重要です。
イカの活性によって、エダスの長さを変えます。
活性が高い時は短め(1.5cmほど)、活性が低い時は長め(10cmほど)がよいです。
状況によって、仕掛けを使い分けるのがベストです。
イカの活性が高い時は、2段ドロッパーのエダスは短めがおすすめです。
逆に、活性が低い時は1段ドロッパーのエダスは長めがよいです。
潮が速い時は、1段ドロッパーのエダスは長めがおすすめです。
逆に、潮が緩んできた時は2段ドロッパーのエダスは短めがよいです。
これはあくまで目安です。
アタリが少ない時はいろいろな仕掛けを試してみます。
次の中から選ぶとよいです。
- ローテンション・1段 125cm
- ローテンション・2段 170cm
- レギュラーテンション・1段 120cm
- レギュラーテンション・2段 170cm
- ハイテンション・1段 120cm
- ハイテンション・2段 170cm
迷ったら、レギュラーテンションからやってみるとよいです。
あとは、状況に応じて変えていけばよいです。
ドロッパー
メタルティップランの2段ドロッパーでは、次のような組み合わせが一般的です。- 上段:ウキスッテまたはエギの1.8号
- 中段:エギの2.2号
- 下段:メタルスッテ
1段ドロッパーなら次のとおりです。
- 上段:ウキスッテまたはエギの1.8~2.2号
- 下段:メタルスッテ
これはあくまで例です。
これ以外の組み合わせでもOKです。
特に、サイズはいろいろと試してみるとよいです。
カラーについては、お好みのものでやってみるとよいです。
釣れなければ、どんどんカラーローテーションしていきます。
反応のよいカラーを探っていきます。
メタルティップラン対応のエギです。
スリムな設計で、安定した姿勢をキープできるエギに仕上がっています。
1.8号と2.2号があります。
メタルティップラン対応のウキスッテです。
絶妙な比重になっているので、抱かせの間を作り出してくれます。
メタルスッテ
メタルスッテは15~30号を使います。潮の速さなどによって変わることがあります。
潮が速めの時は重めのオモリを使った方がよいです。
底を取りやすく、仕掛けが安定して釣りやすいです。
メタルスッテには、タングステンと鉛があります。
速く沈めたい時はタングステンがおすすめです。
同じ重さで、シルエットを小さく見せたい時はタングステン、大きく見せたい時は鉛を使います。
状況に応じて使い分けるとよいです。
左右非対称カラーとなっています。
8~30号まで揃っています。
メタルティップランの釣り方
メタルティップランの釣り方についてご紹介します。日が沈むまでは底付近(底から2mまでの範囲)のみを狙います。
暗くなると、底から表層付近まで幅広くタナを探ります。
まず、仕掛けを狙いのタナまで沈めます。
沈めば、誘い始めます。
メタルティップランは、イカメタルとは誘い方が異なります。
シャクりながらリールを巻きます。(巻きジャクリ)
思った以上に速く激しくアクションさせます。
ただし、シャクリ幅は大きくはありません。
小刻みにロッドを上下させながらリールを巻くようなイメージです。
5回ほど連続で誘ったら、しっかりと止めます。
止めた時に、穂先に小さなアタリが出ないかをチェックします。
巻かずに、そのタナでシェイクして止めるのも効果的です。
アタリがなければ、イカがいるタナよりも上に巻き上げて落とし直すとよいです。
アタリがあれば、即合わせします。
アタリかどうかがわからない場合は、とにかく合わせるとよいです。
違和感があれば、すべて合わせていきます。
穂先に掛かっていたテンションが抜けるアタリが多いです。
穂先が水平に戻るのですぐにわかります。
もちろん、穂先がお辞儀するようなアタリもあります。
この釣りは、イカがいるタナを探っていくことが重要です。
イカがいるタナがわかれば、その前後5~10mほどのみを攻めていきます。
このようにすると、効率よく釣っていけます。
乗りが渋い時は、アクションをのスローするとよいです。
このような時は、速いアクションでは乗ってこないことが多いです。
また、止めの時間を長め(10秒ほど)にしても効果的です。
ケンサキイカは足切れを起こすことがあります。
それを防ぐために、ドラグを少し緩めておくとよいです。
合わせた時に、ラインが少しだけ出る程度にしておきます。
ただし、緩めすぎると、掛かりが浅くてバレやすくなります。