ティップランは、今人気の船から行うエギングです。
初心者でも簡単に始められます。
ここでは、ティップランの仕掛けとしゃくり方についてご紹介します。
目次
ティップランとは
ティップランとは、ボートエギングの一種です。ティップランエギングとも呼ばれています。
ドテラ流しの状態にしたボートから、ティップ(穂先)に出る繊細な当たりを取ってイカを釣る方法のことです。
ドテラ流しとは、エンジンを切ったままで潮や風に乗せてボートを流すことです。
潮の流れに対してボートを横に流していきます。
ボートが流れている時、エギは常に水平移動しています。
そのため、ステイの状態でも、エギはボートの流れとともに新たなポイントを通過しています。
そのため、アンカーでボートを固定するよりも、釣り場を広く探れるというメリットがあります。
その反面、常に移動しているので、同じポイントを集中的に攻めることはできません。
ススム
エギングに比べて、高度なテクニックを必要としません。
初心者でもコツを掴めば、すぐに釣ることができます。
初心者でもコツを掴めば、すぐに釣ることができます。
ティップランの時期のおすすめ
ティップランの時期のおすすめについてです。ティップランは、5~2月ぐらいまで行うことができます。
ただ、メインとなるのは9~12月ぐらいです。
年によって、若干のズレはあるかもしれませんが。
特に、初心者はよく釣れる時期に行くようにするとよいです。
早くコツを掴めます。
では、ティップランの仕掛けをみていきましょう。
ティップランのロッドの長さなど
ティップランのロッドを選ぶ際に、もっとも重要なのは穂先の感度です。ティップランは上でも述べたように、穂先に出る繊細な当たりを取れないと釣ることができません。
そのため、穂先ができるだけ柔らかいものでないといけません。
おすすめは、ティップラン専用ロッドです。
人気の釣法なので、各メーカーからたくさんのロッドが販売されています。
長さは、6~7フィートが扱いやすいです。
あとは、どれくらいの重さまでかけられるかを確認しておくとよいです。
なるべく軽いものを選ぶと、疲れ具合が少しはマシになります。
ティップランのリールのおすすめ
リールには、スピニングリールとベイトリールがあります。一般的には、スピニングリールが使われます。
バックラッシュすることがないので、安心して使えます。
ダイワであれば2000~2500番、シマノであれば2500~3000番のサイズを選んでおくとよいです。
それほど大きなリールは使いません。
ラインの出がよい浅溝タイプが人気です。
ベイトリールでも問題はありません。
スピニングリールとベイトリールを使い分けている人がいます。
重いエギをシャクる時に、ベイトリールを使うと釣りやすいです。
ベイトリールの方がパワーがあるためです。
初心者には、スピニングリールをおすすめします。
最終的には、好みで選べばよいです。
ティップランのラインのおすすめ
ティップランのラインのおすすめについてご紹介します。ラインは、PEがおすすめです。
あまり伸びないので、非常に感度がよいです。
強度があるので、フロロカーボンなどに比べて細いものを使えます。
細いと、速く沈み、着底がわかりやすいです。
太さは0.4~0.8号で、150~200mほど巻いておくとよいです。
初心者には0.6号がおすすめです。
細すぎると、トラブルの原因となります。
ティップランのリーダーの太さや長さ
ティップランのリーダーの太さや長さについてご紹介します。リーダーには、フロロカーボンを使います。
2~3号を1~2mほどセットしておくとよいです。
FGノットなどでしっかりと結束しておきます。
ティップランのエギの重さやカラーなど
ティップランでは、専用のエギがおすすめです。基本的にはエギを1個付けます。
ただし、2個付けて狙うことも可能です。
30~50gの重さがよく使われます。
釣りに行く場所や潮の速さ、水深などによっては、90gぐらいまでのものが必要となってきます。
最低でも、エギが着底したことがわかる重さのものを使わないと釣りになりません。
そのため、事前に船長などから情報を入手してさまざまな重さのエギを用意しておきます。
サイズは、2.5~3.5号を使います。
基本的にはサイズが大きいほど、エギ全体の重さは重くなります。
ただ、最近はエギにシンカーを装着できるようになっているものがあるので、サイズが小さくても重くすることができます。
カラーは、ピンク系やオレンジ系が定番で人気が高いです。
ただ、潮の濁り具合や海中の明るさなどで、おすすめのカラーはかなり変わってきます。
日や時間帯などによっても、まったく異なることが多いです。
そのため、カラーローテーションが行えるように、いろいろなエギを用意しておくのが無難です。
ティップランのシンカーについて
ティップランのシンカーについてご紹介します。潮が速いなどの理由で、重さを増やさないといけない場合が出てきます。
もちろん、重いエギに交換してもよいのですが、エギにシンカーを装着するという方法もあります。
“使いたいカラーに重いものがない”“そもそも希望する重さのエギがない”といった場合などに便利です。
エギに装着できるタイプのシンカーはシャクッた時の抵抗を軽減できます。
ただ、エギとシンカーの種類によって装着できないものもあります。
きちんと確認しておきましょう。
装着タイプのシンカーを使う以外に、ナス型のオモリを取り付ける方法もあります。
これなら、好きな重さのオモリを付けることができます。
ティップランの釣り方
ティップランの釣り方についてご紹介します。ティップランでは、ドテラ流しが一般的です。
普通は、潮流に対して船を縦に流しますが、ドテラ流しは潮流に対して船を横にして流します。
長い時間、同じレンジを攻められるなどのメリットがあります。
ドテラ流しかどうかは別にして、ティップランでは必ず船を流して釣ります。
基本的には、仕掛けを足元に投入します。
潮が流れていない時はキャストします。
仕掛けを一気に底まで沈めます。
そのため、ラインを張らずに沈めるフリーフォールを採用します。
沈めている時は、手でラインを送り出して水面に浮かべておくと、着底がわかりやすいです。
ボートは流れているので、着底に気づかないと、いくらでもラインが出ていきます。
浮かべたラインから目を離さないようにします。
着底後、すぐに糸ふけを取ります。
5~10回ほど小刻みにシャクりながらリールを巻きます。
おかっぱりからのエギングのように激しくシャクる必要はありません。
軽くシャクるだけなので、初心者でも簡単にできます。
アオリイカは、基本的に底にいます。
エギをどのくらいシャクり上げるかは非常に重要です。
活性が高い時は、シャクる回数は5回を目安にします。
これで様子をみます。
逆に、活性が低い時は回数を3回にするとよいです。
アオリイカが底からあまり動かないためです。
シャクる回数はアオリイカの活性によって変えるとよいです。
後は、10秒ほど当たりを待つだけです。(ステイ)
アオリイカの活性が低い場合は、20秒ほど待った方がよいこともあります。
当たりがなければ、再度沈めて、これを繰り返します。
ティップランでもっとも重要なのが、この時のステイです。
アオリイカは、ステイの時にエギを抱きます。
竿先がわずかでも動くと、エギがきちんと静止しません。
静止させられなければ釣れません。
ステイの時は竿先を絶対に動かしてはいけないということを肝に銘じておかないといけません。
当たりがなければ、たまにロッドを大きく上げてスッと下げるとよいです。(フリーフォール)
この時のフォールで乗ってくることがあります。
当たりは、非常に小さいことが多いです。
穂先が引き込まれたり、戻ったり、モゾモゾしたりといろいろです。
とにかく穂先に神経を集中します。
違和感があったら、合わせてみるとよいでしょう。
空合わせもよい誘いになります。
参考動画
ラインコントロールに注意!
エギをイメージどおり操るためには、ラインコントロールが重要です。船での釣りは、潮や風の影響を大きく受けます。
さらに、向きや強さなどが常に変化しています。
釣り座によって、状況が異なるので、それぞれによって釣り方を変えないといけません。
そのため、状況を的確に把握して、ラインコントロールしないとまったく釣れないことがあります。
潮の流れが釣り座から出ていく場合のラインコントロール法
船の真下にエギを投入します。
エギは沈みながら流されていきます。
ラインが張ると、沈まなくなってしまいます。
これでは、狙ったタナへエギを沈めることができません。
この場合は、ラインを張らず緩めずで送り出していきます。
緩めすぎると、当たりが取れなかったり、根がかりしてしまうので注意が必要です。
潮の流れが釣り座に向かってくる場合のラインコントロール法
できるだけロングキャストした方がよいです。
エギは、こちらに向かって流れながら沈みます。
そのため、ラインがふけてしまいます。
この場合は、ふけたラインを巻き取って張らず緩めずの状態でキープします。
どちらの場合でも、うまくラインコントロールして、狙ったタナでエギをキープしなければなりません。
それができないと、釣果が伸びません。
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