アコウダイは、深場で狙えるもっともハードルの高い魚の1つです。
水深は最低でも300m、深いと500~600mにもなります。
その分、タックルは頑丈なものが必要となってきます。
ただ、深場釣りをするのであれば狙ってみたい魚ではあります。
ここでは、アコウダイ釣りの仕掛けと釣り方・エサについてご紹介します。
アコウダイとは
アコウダイは、スズキ目・カサゴ亜目・メバル科に属する魚です。単にアコウと呼ばれることもあります。
メヌケといった別名もあります。
青森県~高知県までの太平洋側や新潟県~山口県までの日本海側の沿岸に見られます。
水深200~1000mの深場に生息しています。
釣り場の水深は300~600mとなります。
相模湾や駿河湾が有名です。
体長は50cmほどにもなります。
鮮やかな赤い体色が大きな特徴の1つです。
繁殖期は12~4月となっています。
アコウダイ釣りの時期
アコウダイ釣りの時期についてご紹介します。アコウダイは、年間を通して釣ることができます。
おすすめの時期は、繁殖期(12~4月)の前後です。
この時期のアコウダイは荒食いする習性があるためです。
釣りやすくなるので、初心者におすすめです。
アコウダイ釣りの仕掛け
アコウダイ釣りの仕掛けについてご紹介します。仕掛けは次のとおりです。
竿
竿は、オモリ負荷300~600号前後の深場用のものを使います。
500~700号のオモリに対応したグラスワンピースロッドでもOKです。
長さは2m前後です。
リール
リールは大型の電動リールを使います。
ダイワなら3000番がおすすめです。
ただし、最近ではダイワの1200番やシマノの9000番を使う釣り人がいます。
念のため、予備のリールを用意しておくと安心です。
道糸
道糸はPEの10~12号を使います。
800~1000m以上巻いておきます。
幹糸
幹糸はフロロカーボンの20~30号を使います。
エダス
エダスはフロロカーボンの16~20号を使います。
長さは50~80cmです。
間隔は110~150cmです。
針
針はムツ針の20~24号を使います。
5~10本針です。
初心者は少なめにしておきます。
潮が速い時も同様です。
捨て糸
捨て糸はフロロカーボンの16~18号を使います。
長さは70~150cmです。
オモリ
オモリは500号を使います。
状況によっては他の重さを使うこともあります。
その他
ヨリ取りリング&チェーンを道糸の下に付けます。
好みで、その下に中オモリの60~80号を付けてもOKです。
アコウダイ釣りのエサ
アコウダイ釣りのエサについてご紹介します。エサはスルメイカの切り身を使います。
スルメイカはエサ持ちがよいのでおすすめです。
塩漬けにしてもよいです。
幅は1~1.5cm、長さは15cm前後です。
サケ皮やカツオのハラモ、サバの切り身、ヒイカなどでもよいです。
アコウダイの釣り方
アコウダイの釣り方についてご紹介します。まず、仕掛けを底まで沈めます。
オマツリ防止のため、船長の指示により釣り人が順番に仕掛けを投入していきます。
そのため、いつでも投入できるように準備しておかなければなりません。
投入後は、フリーで沈めていきます。
サミングすると、周りの釣り人と道糸の出方が変わるのでオマツリしやすいです。
深場での釣りでもっとも重要なのが、きちんと底を取ることです。
潮が速かったり、2枚潮であったりすると、底を取りにくくなります。
そのような時は、船長からアナウンスされた水深を参考にして底を取るとよいです。
着底後、オモリを底から1~2m上げます。
基本的には、そのままアタリを待ちます。
船を流しているので、底の状況は絶えず変化しています。
そのため、まめに底を取り直す必要があります。
そうしないと、根掛かりなどの原因となります。
アタリは、竿先に明確に出ます。
アタリがあっても、基本的にはそのままのタナをキープして追い食いを狙います。
ある程度すれば、巻き上げを開始します。
待つ時間は、その時によって異なります。
巻き上げは中速でOKです。
道糸のテンションを緩めると、バレるので注意が必要です。
ドラグはやや強めで、魚が強く引き込んだ際に少し出るぐらいにしておきます。
アコウダイであれば、海面近くまで上がってくると、浮き袋が膨らんでポコポコ浮いてきます。
釣り人にとって最高の瞬間です。
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