水深1000mという深海にいるベニアコウ。
幻の魚や深海のルビーと呼ばれることもある高級魚です。
このベニアコウを狙いに出る釣り船があります。
まったく釣れないこともしばしばあります。
それでも、多くの釣り人がやって来ると言います。
ここでは、ベニアコウの仕掛けと釣り方・エサについてご紹介します。
ベニアコウの仕掛け
ベニアコウの仕掛けについてご紹介します。ベニアコウ釣りは、水深1000mで行う深海釣りです。
仕掛けを沈めて巻き上げるだけでもかなりの時間を要します。
そのため、1日に船を流せる回数が決まっています。
少ない場合は4回です。
釣り船によって、若干異なります。
基本的には、船を流せる回数分の仕掛けを用意しておきます。
掛け枠と言われる仕掛けを巻いておくものにセットしておきます。
ひと流しするたびに仕掛けを交換していきます。
エサは事前にすべて付けておきます。
このように準備しておかないと、船長から合図があった際にスムーズに仕掛けを投入できません。
なお、針数が少ない場合などは、現在使っている仕掛けで釣り続けることもあります。
仕掛けは、次のとおりです。
竿
竿は、オモリ負荷300~600号の深場専用竿を使います。長さは2m前後です。
リール
リールは、大型の電動リールを使います。PEの12号を1500m巻けるものがおすすめです。
道糸
道糸はPEの12号を使います。1500m巻いておきます。
幹糸
幹糸は、ナイロンの40~50号を使います。エダス
エダスは、ナイロンの22~24号を使います。長さは1.2~1.5mです。
間隔は3mです。
針
針は、ムツ針の22~25号を使います。5~10本針にします。
20本針にする人もいます。
1本おきに夜光タコベイトを付けるとよいです。
捨て糸
捨て糸はナイロンの16号を使います。長さは3~4.5mです。
オモリ
オモリは500~600号です。船で指定されることが多いです。
その他
水中ライトを付けるとよいことがあります。1000mの水圧に耐えられるものを選びます。
付けない船もあります。
ベニアコウのエサ
ベニアコウのエサについてご紹介します。エサはイカの切り身を使います。
アナゴでもOKです。
上でも述べましたが、事前に掛け枠の仕掛けにエサを付けておきます。
仕掛けをすぐに投入できるようにしておきます。
ベニアコウの釣り方
ベニアコウの釣り方についてご紹介します。まず、仕掛けを投入し、底まで沈めていきます。
船長の指示によって、順番に仕掛けを投入します。
焦ってすると、仕掛けが絡まってしまうことがあります。
絡まってしまうと、その回は流せません。
そのようなことにならないように注意します。
約10分ほど経つと着底します。
水深が深いので、底を取りにくいです。
潮が速いとなおさらです。
竿先や道糸の出方に注意が必要です。
着底すれば、糸ふけを取ります。
基本的には、船の揺れでオモリが底をたたくぐらいのタナをキープします。
船を流しているので、底の状況は常に変わります。
オモリが浮いてしまった場合などは、すぐに底を取り直します。
なお、波が穏やかな日は1mほど巻いて落とすを繰り返します。
アタリがなければ、10mほど巻き上げて落とし直すとよいです。
ベニアコウのアタリは比較的わかりやすいです。
アタリがあっても、基本的にはそのまま待ちます。
船長から巻き上げの指示があれば、巻き上げ始めます。
ベニアコウは口が弱いので、無理をするとバレてしまいます。
そのため、ドラグを調整しながら、中速で巻き上げます。
巻き上げるのに30~40分かかります。
魚が付いていなければ、高速で巻き上げるとよいです。
海面まで上がってくれば、網ですくうとよいです。
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