カレイ釣りと言えば、秋~冬というイメージが強いです。
しかし、春にも釣ることができます。
この時期のカレイは花見カレイと言われています。
ここでは、花見カレイ釣りの仕掛けと釣り方などについてご紹介します。
花見カレイとは?釣れる時期・時間帯は?
カレイは、産卵のために接岸してきます。地域によって異なりますが、12~1月に産卵を終えます。
産卵後、深場に移動して体力を回復しようとします。
2月下旬~3月初旬になると、さらに体力を回復させようとして浅場に戻ってきます。
桜が咲く時期ということで花見カレイと言います。
戻りカレイとも呼ばれます。
花見カレイのシーズン初期は、まだ身が薄いです。
しかし、3月中旬以降は身が厚くなってきます。
ピークは4月の終わりまでです。
ただ、5月頃まで楽しめます。
地域によっては、時期がズレることがあります。
おすすめの時間帯は、昼から夕マズメにかけてです。
春は水温が低いので、水温が上がってカレイの活性が上がるまで待ちます。
そのため、朝マズメはよくないことが多いです。
潮にも注意が必要です。
潮の流れが速い場所では、潮止まり前後に釣れることが多いです。
逆に、潮の流れが緩い場所では潮が動き出すタイミングがおすすめです。
カレイの旬は冬ではありません。
実は旬は初夏です。
そのため、食べてもおいしいです。
花見カレイ釣りの仕掛け
花見カレイ釣りの仕掛けについてご紹介します。仕掛けは、次のとおりです。
竿
竿は、オモリ負荷23~27号の投げ竿を使います。
27~30号ぐらいのものも用意しておくと、さまざまな状況に対応できます。
長さは3.6~4mです。
ちょい投げならルアーロッドでもOKです。
リール
リールは、投げ専用のリールを使います。
大型タイプの方が遠投しやすいです。
ドラグは必須なので、ドラグ機構付きのものを選びます。
ドラグ機構が付いていないと、スズキやチヌなどが喰ってきた際に竿ごと海に引き込まれてしまいます。
そのようなことにならないように、ドラグを緩めて置き竿にしなければなりません。
道糸・力糸
道糸は、ナイロンの3~5号を使います。
PEなら2~3号を使います。
根掛かりの多い場所かどうかで号数を決めるとよいです。
150mほど巻いておきます。
必ず力糸を結びます。
力糸なしでは道糸が切れてしまうためです。
ナイロンなら3→12号のテーパラインがおすすめです。
PEの力糸もありますが、高価なのでPEの5号(10m)を力糸として結んでもよいです。
天秤
天秤はL型天秤を使います。
置き竿で釣るので、遊動タイプがおすすめです。
アタリが竿先に明確に出るのでわかりやすいです。
固定タイプでも釣れないわけではありません。
重さは23~27号を中心に使います。
海底に根や海藻が多い場合は、根掛かりしにくいジェット天秤がおすすめです。
モトス
モトスは、フロロカーボンの6~8号を使います。
長さは1m前後です。
潮の流れが速いポイントでは、短めの方が喰いがよいです。
エダス
エダスは、フロロカーボンの4~5号を使います。
長さは20~25cmです。
針
針は、カレイ針の13~16号を使います。
2本針です。
針のサイズはカレイのサイズに合わせます。
カレイが25~30cmなら13号、30~35cmなら14号、35~40cmなら15号を目安にします。
50cmクラスを狙うなら16号にします。
ただし、カレイは口が大きく開くので、少しくらい大きめの針でも喰ってくれます。
念のため、少し大きめの針で狙った方が無難です。
チモトにビーズ玉を入れます。
タコベイトでもOKです。
※仕掛けは市販のカレイ仕掛けを使うとよいです。
段差仕掛けもおすすめです。
花見カレイのエサ
花見カレイのエサについてご紹介します。エサは、アオイソメとマムシ(イワイソメ)を使います。
アオイソメは動きで、マムシはニオイでカレイにアピールします。
できれば、2種類用意しておきます。
2本針の仕掛けなら、下針はアオイソメの房掛け(3~4匹)、エダ針は5cmほどにカットしたマムシを刺します。
逆に付けると絡みやすいので注意が必要です。
このようにすると、アタリエサがわかります。
カレイの活性が低い場合は、1つの針に両方を刺します。
まず、マムシに針を刺していき、ハリスまでたくし上げます。
その後、アオイソメを3~4匹房掛けにすれば完成です。
エサ取りが多い場合は、ユムシがおすすめです。
春はエサ取りが少ない季節ですが、念のため用意しておいてもよいです。
花見カレイの釣り方
花見カレイの釣り方についてご紹介します。カレイは、カケアガリなど地形の変化のあるポイントにいます。
潮目周辺も絶好のポイントなっています。
まず、仕掛けを狙ったポイントへキャストします。
糸フケを取って置き竿にして待つのが基本です。
ドラグは緩めておきます。
できれば、2~4本の竿を出すことをおすすめします。
距離や方向を変えて、広く探るようにします。
ただし、釣り人が多いなど迷惑になるおそれがあればやめておきます。
底を引いてくると、重く感じる場所があります。
そこはカケアガリです。
カケアガリにはカレイがいることが多いです。
カケアガリに仕掛けを置き、しばらく様子をみます。
ずっと置き竿のままでも釣れないわけではありません。
しかし、釣果を延ばしたいのなら積極的に誘った方がよいです。
誘いは、竿を煽って仕掛けを跳ねさせるイメージで行います。
目安は5分に1回ほどです。
釣れなければ、仕掛けを引いてポイントを移動させるとよいです。
もちろん、1度仕掛けを回収して、再度キャストしてもOKです。
アタリがあっても、すぐには合わせない方がよいです。
すぐに合せるとすっぽ抜けてしまうためです。
アタリがあれば、30秒ほど待った後しっかり合わせるとよいです。
針掛かりすれば、道糸を緩めないようにして巻き上げてきます。
大型の場合は、網ですくいます。
無理矢理引き抜くとバレることがあります。
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